幼いころにどうしても満たされなかった思い、ずっと我慢して抑え込んできた願望は、しばしば心の中に生きつづけ、働きかけてくることがあります。
それに気づき、その「子供の心」を受け入れ正当に満たしてあげると、それまで無意識に突き動かされていた「満たされない思い」が緩和され、幸福感が広がります。
小さいころ、実家で両親と一緒に住めないで、おばあさんの家に何年も預けられて育った女性がいたら、その人はほぼまちがいなく心の中に寂しさを持っていると思います。
その人が嫁いでから、夫婦円満なのにしばしば実家に帰りたくなるとしたら、その人の中にある「子供の心」が実家に帰りたいと主張しているのでしょう。
彼女は子どもの頃、いつも実家に帰りたかったのですから、その思いが生き続けているのです。
彼女のなかの「子供の心」を癒すためには、どうすればいいのでしょうか。
「子供の心」は親の都合や事情を知っても納得しません。
スキンシップしないと納得しないのです。
子供の心は親との触れ合いを求めているからです。
彼女へのアドバイスとして、こういうことを言ってあげたいと思います。
「実家に帰ったらお母さんとハグしてくださいね。それをしないと、子どもの心は納得しません。」
「あなたは甘えたいから実家に帰るのです。その本音を自覚してくださいね。」
「あなたが寂しがっているのに、母親が寂しがっていると思っている。寂しがっているのはあなたですよ。」
「お母さんをハグしたり、マッサージしてあげると甘えたことになりますよ。」
「自分が満足するためにお母さんに会ってくださいね。」
こうした寂しさを抱えた「子供の心」は、癒してあげないといけません。そうしないと甘えるところがないので、死ぬまで仕事にしがみついて頑張ってしまう状態になりがちです。
まず自分の中の「子供の心」に気づくことが大事です。そしてそれを受け入れること。そこから癒しが始まります。
心理カウンセラー・種村修(種村トランスパーソナル研究所)
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