走ることは、カラダの欲求でもあるが、精神の欲求でもあると感じるようになった。 それは、走るのをやめ、歩くだけにして3か月ほどしてから感じ始めたことだった。 3か月前、1年以上続けてきたランニングをやめたのは、膝に痛みを感じたからだ。 膝が痛むと歩き、しばらくしてまた走る。 そんなうちに、寒さが増し、走るのが億劫で仕方なくなり、歩くだけにしようと思った。 走るのをやめるとほっとした。 ところが2か月もしないうちに、体に少しずつもやもやが溜まってきたように感じだした。 いままで走ることで祓っていた何かが、カラダに滞り溜まっていく感覚なのだ。 これはやばいかもと思いだし、再び走ることにした。 もっとも毎日は続かないので、休みの日だけ走ることにした。 それでも、走るとすっきりする。 汗をかき爽快になるとともに、体も心も軽くなるのがわかる。 途中、神社に参拝したりするので、なおさら軽くなるに違いない。 走っている途中はあの角まで走ろう、あの坂道の上まで走ろうと、心の中で、小さな目標を決めてそこまで走る。 走り切ると、次の目標を描いて、また走る。 その繰り返しは、小さな達成感の連続で、軽く走れる気がして楽しい。 走り終えた達成感と、汗をかいて着替えるときの気持ちのよさは、自分へのご褒美だろう。 走り終えると自分がリセットされて、元に戻る感覚がある。 意欲が出て、前向きになっている。 自分を変えようと努力している自分が、嬉しくもある。 走ると体重が下がることは経験則で知っている。 自分らしくあり続け、いい仕事がいつまでもできるように、走り続けたいと思っている。