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存在の否定と反作用

私たちは、いまここに存在しています。 存在しているということは、それだけでエネルギーが出ており、影響力も出ています。
そして、この存在を否定すると、それに対する反作用が生じます。 反作用が起きると、「存在の否定」を修正する何らかの働きが始まります。 これは「存在の肯定」へと向かうように、いざなわれているように見えます。
存在の否定」のなかで、一番身近に頻発するのは「自己否定」です。 これは現在人が誰しも直面する可能性が高い心の病理だと思います。 一番それを表わしているのはうつ病の蔓延です。
うつ病は「否定の病」です。 自己否定の極端な思いが、自分のエネルギーを枯渇させ、停滞させ、動けなくさせます。固まっていくのです。 今を否定し、過去を否定し、未来を否定します。 自分を否定し、自分の能力も、未来の可能性も、過去の実績も否定します。 希望が無くなり、周りがまぶしく見え、自分がみじめになります。 貧困妄想や病気の妄想が執拗に湧き、力を失い、極端に依存的になります。 自己否定するのみならず、その気持ちを他者に投影するので、他人への否定の思いも湧き上がります。人間関係が破たんし、引きこもります。 また自殺の誘惑にさらされ、実行してしまう人も多いのです。 自殺は「存在の否定」を行動化したものです。
うつのつらさは、経験するとわかるのですが、出口の見えない苦しみです。 極端な否定の病だからです。
しかし、時がたつ中で、人との出会いがあり、何かに打ち込む機会がうまれ、それに打ち込む過程で自己信頼が芽生え始めると、霧が晴れていくようにうつ病が徐々に回復していきます。 自己肯定への心境の変化が、うつ病への特効薬であると思います。

怒りと気づき

私が以前、あるアルバイト先で経験した経験をお話します。 その職場では、20歳前後の男性が働いていました。 仮に、ここではK君と呼びたいと思います。 K君は、仕事中に自分のことを色々と、ほぼ誰かれなく話しかけてくる人でした。 K君には不思議な力があって、周りの人はついついK君の話に釣り込まれて、彼の人生相談にのっかったり、彼を励ましたりしてしまい、仕事の手が滞りがちになるのです。 これには結構エネルギーを奪われます。 また仕事の手が止まりがちになるので、職場の人は嫌がるようになりました。 「口を閉じて、もっと仕事に集中しなさい」 そういう注意を、何人もの先輩から受けていましたが、とまりません。
私はK君は、幼少期から母親に愛されていないと感じて育ってきたのではないかと思っていました。 だから、ある程度同情的ではあったのです。 それでも毎回自分のことを話すのを聴いているうちに腹が立ってきて、強い怒りを感じ、K君への拒絶感・拒否感まで覚えるようになりました。 これは他人の否定です。 カウンセリングでは、すべてを肯定し、気づきのサインととらえていこうと考えている私であるはずなのに、この状態はおかしいと思いました。 そして自分を振り返ったのです。
強い拒絶感・拒否感、つまり強い否定の感情が出てくるときは、自分の個性が発揮されていないときだと思います。 そして肉体の疲れがたまっている時は、個性が発揮されにくいのです。 肉体が疲れすぎていると、いろいろと感情の引っ掛かりが出てきます。
私がK君に怒りを感じたのは、これは投影ではないか思いました。