個性を発揮するということは、自分を生かしていることです。それは自分が自分らしいことですから、自分にとっては普通の当たり前のことで、心地の良い状態だと思います。
ですから、個性を特別視してしまうと、逆に個性から離れてしまう可能性が高いと思います。
個性を知るための簡単な方法があると思います。
自分の二つの状態を振り返ってみてはどうでしょうか。
そして、それぞれの時にどう感じているかを書き出してみるのです。
①生き生きとしている時の自分
②つぶれている時の自分
私は、生き生きとしている時の自分は、体が軽く意欲的で、喜びがあります。今ある環境に感謝が湧いてきます。前向きで積極的で、自分が好きです。頭の回転が速いと感じます。
ここで注意したいのですが、自分の個性といってもそれは単一ではないと思えることです。個性にはいろいろな側面があると思われます。
私であれば、静寂を求めて深く心を沈黙と神秘の世界に遊ばせたい自分もいれば、行動的で困難に真正面から向かい合って粘り強く突破していく気持ち、また強大な荒波に立ちはだかって押し返し守り抜こうとする気持ちもあります。
その時どきに個性のどの側面が強いかにより、生き生きとしている時の自分の気持ちは異なります。
一方、潰れている時の自分をみると、特徴的なのは固まっているということです。引きこもりがちになり身体が動かないこともありますが、身体が動いても心が何かのネガティブな思いに固定してぐるぐる回っています。不平や不満や否定的な予測が心をしめていきます。
潰れている時もいくつかの違いはあります。
全く頭が働かない時もあります。そういう時は記憶力が極端に落ち、動作が鈍くなっています。悶々として身体が重く、だらだらと時間をつぶしていることもあります。最もひどい時は、うつ状態で自己否定の思いが渦巻きます。
逆に攻撃的になって、怒りが渦巻いている時もあります。
潰れている時は、そのままで変化を起こさないとずるずると引きずりかねません。そういう時に、私は散歩したりして体を動かすことで切り替えます。筋トレをすればもっと早く切り替わります。
また、パンを作ったりもします。全く違うことを始めると、切り替われるのです。しかもそれは身体の動作が伴うことがよいように思います。
理想の自分に到達するには、まず何を理想と思うかを描いてみることが必要です。それは個性を生き生きと発揮した自分であるはずです。
次にそれに至るための道筋を考える必要があります。
それには、ここで述べた二つの自分の状態を点検しておくことが有効だと思います。
そのうえで、潰れている自分を切り替える方法を知って、その都度実践することは大事な方法だと思います。
心理カウンセラー・種村修(種村トランスパーソナル研究所)
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