「精神的なもの、自分が価値を認めるものを上位に置き、そうでないと思うものを否定する。線引きをして、下位のものを否定する。関心を向けなくなる。」
私自身、若い時にはこうした傾向がずいぶん濃厚にありました。
どこからこうした線引きをしたのでしょうか。
今思うと、親の価値観に影響を受けていた面がずいぶんあると思います。
教育者であった父親の読書傾向にも相当な影響を受けました。
二宮尊徳やペスタロッチを尊敬したのも、父の影響です。
また神社仏閣を尊びお参りする習慣も、宗教を尊ぶ気持ちも、親の影響です。私の魂の素地もあったと思いますが、親の影響は強く受けています。
そうした反面、経済活動や商売といったものには、関心がありませんでした。また中学の時に病気をした影響も加わり、肉体を鍛えることを下に見て、精神に価値を置く肉体軽視の傾向が強くありました。
私は近年、いくつかの商業活動にかかわったり、肉体を鍛えることにウエイトを置いた生活をしてきましたが、これは昔の偏りの修正をするうえで、価値のある経験でした。
そして私が軽視して来たものに、実は、おおきな価値があったことに気付かされました。
その結果、この世には「価値がないものなどない」という見方に変わってきました。
そしていろいろな経験を通して、こうも思えるようになりました。
「成長にならないことは起きない。すべて成長につながる。」
これは受け止め方をそうすることで、本当にそうなります。
起きてくることは、すべて成長する機会です。
そうとらえて取り組めば、必ず成長できます。
逆の捉え方をして失速することも、実は成長につながる経験になっていきます。
こういうとらえ方には、否定がありません。
すべて肯定です。
こういう姿勢を持って生きていると、幸福感が増えてきていることに気が付きます。
すべてに前向きで、落ち込まなくなってきます。
心理カウンセラー・種村修(種村トランスパーソナル研究所所長)
電話:090-8051-8198
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