身体の声を聴くということは、体調を維持するうえでは非常に重要です。
それはなにも難しいことではなく、自分の身体の感覚に注意深く意識を向けて、自分の状態を理解することです。
これは極めて初歩的ですが、この初歩的なことこそが一番大切なのだと気付くことがありました。
これは、血糖値を下げる格闘のなかで気づきました。
血糖値の変動は膵臓の機能と深くかかわっています。膵臓がインシュリンを出すからです。インシュリンが出ると血糖値は下がります。しかし、これを出し過ぎると、膵臓が酷使されるので、膵臓は疲れます。
膵臓が疲労してくると、私の場合は、左の背中というか、わき腹近くというか、そのあたりが固くなってくるような違和感を感じます。少し痛いようでどこか固まっている感じがするのです。
これが食べ過ぎたり、糖分を摂りすぎたときに、体に感じる違和感です。
これが一番自覚しやすい、糖分の取りすぎを警告する身体のシグナル(声)でした。
そうすると、いままで頭で考えて食べものの量を調整しても、もっと食べたいという思いと葛藤していたのが、変わりました。身体が糖分を食べることにストップをかけているこのシグナルを感じ取ったら、これはやめざるを得ません。それを無視すれば、苦痛が待っているだけですから。
今までは病院へ半年に一度行き、検査して自分の状態を判断していました。
半年に一度です。
かたや身体のシグナルに注意を払うのは、毎日、いつでもできることです。
この差は大きいと思います。
今までは病院へ半年に一度行き、検査して自分の状態を判断していました。
半年に一度です。
かたや身体のシグナルに注意を払うのは、毎日、いつでもできることです。
この差は大きいと思います。
最近、A型インフルエンザにかかりました。これは私としては珍しいことで、
10年以上インフルエンザに罹ったことがなかったの、正直驚きました。
職場の事務所に罹患者が出ていたので、感染したようです。
その数日前から妙な、感じたことのない違和感を、身体に感じ出しました。
首から頭にかけての筋肉が、妙に固く痛みを感じるようになったのです。そして頭も少し痛みます。
ほぐすと少し和らぐのですが、完全にはとりきれませんでした。
その数日後にインフルエンザが発症したので、おそらくあれはインフルエンザの発症する前の、潜伏期の反応だったのではないかと思います。
治療を受けてインフルエンザの症状がおさまると、この痛みは消えましたので、たぶんそうなのだと思います。
実は、昨年の末頃から結構多忙で、加えて神経をつかうことも多かったのです。年のはじめなので頑張ってしまって、知らず知らずのうちに疲労を蓄積させていたようです。
それは風呂に入っても、洗う元気がなくて、長く湯船につかって寝てしまう日が何度かあったのですが、これは疲労蓄積のシグナルでした。
それを軽く見て、まとまった休息をとらなかったのが、今回の病気の遠因ではないかと反省しています。
身体の声に素直に耳傾けるのは、意外に難しいものです。
痛い目を見て、気を付けるようになるしかないのかもしれません。
こういうケースもあります。
仕事が急増し始めたころから、午後から夕方にかけて睡魔に襲われてどうしようもなくなった方がいます。
その方は小食でした。
今までの仕事量ならそれでもやっていけたのですが、仕事量が大幅に増えたあとでは、エネルギー不足になって、それが午後からの睡魔の原因でした。
昼食の量を増やすとともに、ナッツ類を20グラム程度を昼食事にとるようにすると、眠気が大幅に軽減しました。
ナッツ類は栄養素の宝庫です。
別の方は、アルバイトの仕事がきつくて、仕事の後は自宅にかえって何時間も寝込んでしまうことがよくありました。家族の夜の食事作りにも支障がでて、困っていました。
この方は食生活が不規則になりがちで、朝食を抜くことが多かったのです。
朝食は絶対たべるようにし、食事の内容はバランスを考え、特に肉は毎日必ず食べるようにしたところ、ほとんど倒れなくなりました。
眠くなったり、疲れて寝込んで倒れるというのも、身体の声です。
このように身体の声は、シグナルです。
そのシグナルの意味するところを考え、食生活やその他の生活習慣を変えていけば、私たちは長く健康で快適に過ごすことができるようになります。
そのためにも、自分の身体の声を聴こうと意識を持ち、日常の中で身体の感覚に意識を向けていくことが必要です。
種村修 (心理カウンセラー・種村トランスパーソナル研究所所長)
ご案内:メールでのカウンセリングを行っています。
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