1.疲れがたまっている時
無気力で何も生産的なことができない時、実は疲れや睡眠不足がたまっていたという場合があります。
本当につかれている場合は、数日前からの睡眠時間と労働や運動を振り返るとわかります。この無気力が、休む必要があるという身体のサインなのかどうかの判断ができます。
休めというサインであれば、ためらわずに睡眠をとったり、休養するべきです。その時は、焦らずに身体の声に耳を傾けて、自分をいたわる時です。
2.のりうつりによるもの
しかし、肉体的な疲れがそれほど激しいはずがないのに、身体が重く疲れて何もできない無気力があります。これはのりうつりを受けている徴(しるし)であることが少なくありません。
よく観察すると、自分がストレスを発散させたくて、むやみに食べ過ぎたり、気を紛らわせたくてゲームやネットに入り込んだり、タバコやお酒や薬物に頼りたくなったり、性的な快感で気をまぎらわせたくなったり、イライラして怒りを爆発させたくなったり・・・。
要するに後で後悔するに決まっている行動をとりたくなっているはずです。
これがのりうつりを受けていることの徴(しるし)です。
こういう時は、のりうつりに操られて後で後悔する行動をしないことが何より大切です。
自分にとってより害のない状態で無為にとどまるか、気分を変えるために健全な何らかの方法をとってリラックスするように工夫します。
何もしないことへの罪悪感や焦りが出ているようでしたら、その焦りや罪悪感ものりうつりの影響である可能性があることに気づいて、むしろまず身体の疲労を軽減するために、仮眠を取るほうがいいかもしれません。
こうして身体がリフレッシュできたら、のりうつりが軽度の場合は、焦りのない状態で仕事や勉強にとりかかれます。仕事や勉強は、まず手につくところからやり始めると、案外はかどるものです。
3.のりうつりへの対処法
のりうつりは、自分の顕在意識でも潜在意識でもない、第三者のエネルギーの支配です。それは自分が持っているネガティブで破壊的な、あるいは欲望のエネルギーを増幅してゆく働きをします。
身体が重かったり、頭が痛かったりという身体の感覚が、のりうつりを示唆していることが多くあります。
ですから、まずのりうつりが来ていることに気づき、この無気力がのりうつりの影響によって生じていると見抜くことが必要です。
自分ではないエネルギーに操られ誘導され、支配されようとしていることに気がつく必要があるのです。
それを自分の思いや身体の休めというサインだと勘違いしてしまうと、間違った行動をします。のりうつりの意図する方向へ、誘導されるのです。
のりうつりではないかと疑い、気づくことが、操られることへの歯止めになります。
のりうつりの存在に気づけたら、次はどうしてのりうつりが来ているか、その原因を心静かに自分に問いかける必要があります。
するといつ、どのタイミングで、どのような思いに引き寄せられてのりうつりが来たかを、感じ取ることができるでしょう。
こうして原因を見抜くことができれば、あとはそれを是正する行動や思いを出してゆけばよいのです。
身体が重く無気力で苦しんでいる時も、今までの自分よりも少しでも進歩した行動をとれるようになってみようと思って、行動に変化をつけてください。いつもの同じパターンにはまり込まないことです。
何かを変化させてみて、その結果をいつもの自分と比較してみます。そうすると、自分なりの対処法、脱却法が見いだせるはずです。
心理カウンセラー・種村修 (種村トランスパーソナル研究所)
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