昨年還暦を過ぎた私は、糖尿病対策のために50代は減量に努力をしてきました。
そのおかげで、10キロ以上減量に成功し、ほぼ標準体重になりました。
血糖値も少し高めですが、薬をつかわないですみました。
60代に入ると、体重を下げても今までのように血糖値、特にヘモグロビンa1c
(過去3か月の血糖値の平均を表わす指標)が下がらなくなり、体重が減っているのに数値が微増するようになりました。
そこで、やむを得ずさらに体重を下げる努力をしました。
ところが、標準体重からさらに体重が下がると、身体に力が入らなくなり、頼りない気持ちになりました。
疲れやすくなるだけでなく、ふらつく気がして、力が入らないのです。
人生の推進力が低下し、すごく老けた気がしていました。
そこで私は自分の健康管理の方針を、膵臓の機能を高めるような食事をして、むしろしっかり食べて体重を増やして体力をつける方向に転換しました。
2~3キロほど体重が増え始めると、自分がどっしりしてきて、気持ちも安定してきました。
不思議なことに自信が増してきました。体力が増したので、ものごとに取り組む意欲が増し、持続力や気力が増してきたようです。
痩せていた時の、何となく頼りなく、自分が弱々しくなってゆく感覚と比較すると、大きな違いです。
体重増加に取り組む前の私の食事は、極端な野菜中心の生活で、ほとんど肉を食べていませんでした。
当時の胃の状態をたとえ話でいうと、次のようだったと思います。
私が食べるものは、どんどん腸の方へ下っていきます。まるで穴があいているみたいでどんどん下へ行ってしまうので、胃の中にはほとんど固形物が残らないようです。
そこで、胃酸が出るのですが、流れていった食物の後を追うように出てくるだけで、胃の中でしっかり消化の仕事ができる状態ではありませんでした。
白米は胃にとどまらないし、葉野菜も一緒に流れていきます。ジャガイモも、すぐに流れていきます。
ごくたまに魚を食べるぐらいで、たんぱく質がほとんどありません。
豆腐は食べますが、これも胃にとどまらず流れていくものです。
食べるものが水分が多いので、どんどん流れていくので、固形物が明らかに不足しているようです。
こういう食事だったので、カロリーを抑え過ぎたために体全体が省エネ体質になり、少し仕事をすると疲れを感じるようになっていました。
それで市販の栄養剤を毎日のように飲んでごまかしていたのですが、栄養剤の成分が処理しきれなくなって、皮膚に異変が出てきたのです。さすがにこれはやばいと思い、栄養剤とそれに類するものを飲むのをやめました。
そこから、食事でしっかりと体力をつける方向へと路線転換したわけです。
そこで胃の働きを強め、胃でもしっかりと消化してもらうように食べるものを変えました。
主食は、白米をやめて、玄米にしました。実は白米は膵臓にとっても負担だったので、玄米の方が膵臓には優しいのです。しかも玄米は胃にとっては腹持ちがよくて、しっかりと噛んで食べると胃に長くとどまるので、胃の働きが強くなりました。
肉類も、鶏肉や豚肉を意識的に食べるようにしました。肉を食べる時はニンジンを一緒にとります。こうすることで腹持ちがよくなるからです。ニンジンが胃に入ると、肉も胃に長くとどまって消化されやすくなるようです。
野菜ではニンジンのほかにカボチャが胃にとどまりやすいので、これも時々食べるようにしています。その他には玉ねぎが腹持ちがよい野菜ですが、これはもともと好きな野菜です。
間食のお菓子は、以前はよく食べていたのですが、これが沢山入ると胃の働きがのろくなっていたようです。栄養剤もやはり胃の働きをのろくさせていました。それらをやめることで、胃の働きが正常化しました。さらに固形物を意識してとり、特に胃に長くとどまりやすい食物を食べることで、胃酸によっていで胃の中で消化してもらえるようにしたのです。
その結果、体重が3キロほど増えて、人生の先進力が明らかに高まってきたことを実感しています。
なお、これは私の場合の健康法なので、人によって望ましい方法は違うはずです。
ただ言えることは、ワンパターンの健康法で固まってしまい、それで結果が好ましくない場合には、方法を変える必要があるということです。それが体の健康だけなく、心の健康にも影響をしてくるので、軽視できない問題だと思います。
種村トランスパーソナル研究所(心理カウンセラー種村修)
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