スキップしてメイン コンテンツに移動

心の可能性①



心の構造


私たち人間が通常の生活で自覚する意識を、顕在意識といいます。


これに対して、顕在意識で自覚できないけれど潜在的に働き顕在意識にも影響を与える心の働きを無意識、もしくは潜在意識といいます。


無意識という表現はフロイトやユング等が使った言い方で、意識化できにくい潜在的な心の働きのことです。ここでは通常は無意識のことを「潜在意識」と呼んでいます。


 潜在意識にはその深さによって、性質が大きく異なります。まず浅い潜在意識は、生まれてから今日までのすべての記憶抑圧した思いや感情、本能内臓等の意識が含まれています。これを個人的潜在意識と呼んでいます。この呼び方は、フロイトやユングがこの潜在意識の層を個人的無意識と呼び、心理学では一般化しているので、それに準じて「個人的潜在意識」という名称をつかっています。


 もっと深い層になると、過去世の記憶個性のエネルギーが蓄積された潜在意識があります。これを「深層潜在意識」と呼んでいます。過去世のトラウマなどはこの層にある「心の傷」です。スピリチャルな用語で「守護霊」といわれる場合は、深層潜在意識の一部がそれにあたるようです。この層も、深くなるほど古い過去の記憶が蓄積されています。


 さらにその奥には、個性を超えた「超越潜在意識」が存在します。本当の私とか、自己(セルフ)や仏性、神性といわれるものです。これには個性を持った側面と、個性を超えた普遍的な側面の両面があります。

 本来、超越潜在意識はあらゆる生命や物質を生み出し、それらをつないでいる根源的なエネルギーであると思いますが、それが個性化する部分が自己(セルフ)と言われているものです。


超越潜在意識の普遍的な側面が強く感じられるときには、それはワンネスといわれたりします。あらゆるものが一つにつながり、大調和していることを実感する意識状態がワンネスです。これに対して、超越潜在意識の個性を帯びた側面が「自己(セルフ)」です。


ユングは、意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)を含めた心の中心を自己(セルフ)とよび、顕在意識(の中心)である自我と区別しました。この区別は非常に重要な意味を持っています。


ユングはこうした分類とは別に、個人的無意識の奥に集合的無意識普遍的無意識とも呼びますの世界が後代に広がっているといいました。これは臨床経験から観察され、うまれてきた概念ですが、これはスピリチュアルな世界全般をさしている概念です。

霊界と呼ばれる全領域が、集合的無意識の世界に該当すると言ってよいと思います。先ほど述べた深層潜在意識も、集合的無意識の領域の一部ですし、超越潜在意識も同様です。

これは自分の心が広大な宇宙につながっているということであり、民族や人類の意識の僧にもつながっていることを意味します。つまり、人間は孤独なバラバラの存在ではなく、深いところでつながっているのです。そして肉体の死後も永遠に存在する「いのち」なのです。一人一人の根底には、善なる宇宙の心が宿っています。無限とも言える叡智が宿っています。大きな愛のエネルギーにつながっているのです。カウンセリングは、その心をほりだし、導きだす営みであり、クライエントの新たな可能性の発見と開発をする営みであると思います。

<連絡先>

種村トランスパーソナル研究所(所長兼心理カウンセラー 種村修)
どなたでも自由に老い気軽にご相談ください。
電話やメールでのご相談をお受けしています。
電話090-8051-8198
メールアドレス:tanemura1956@gmail.com


コメント

このブログの人気の投稿

境界性パーソナリティ障害1…愛情飢餓の苦しみを抱えて

1.決して珍しくない症状



境界性パーソナリティ障害は、最近増えつつあるのですが、対人関係が難しいという特徴があるので、大変厄介です。リストカットを繰り返したり、自殺の企てを何度もしたり、摂食障害で拒食症や過食症に悩んだり、家庭内での親への暴力、援助交際などの性的逸脱などなど、こうした激しい行動の背景には、往々にして境界性パーソナリティ障害が潜んでいます。これに薬物への依存が加わることもあります。
そのために境界性パーソナリティ障害では、本人の苦しみが激しいだけでなく、家族やその周囲の人が振り回されてへとへとになっていくことが少なくありません。


特に境界性パーソナリティ障害への対応で難しいのは、通常の場合、その人を熱心に支えようとすればするほど、症状が悪化していくことです。親身に支えてくれる人に対して、どんどん要求をエスカレートさせたり、攻撃的で衝動的になったり、自殺の企てを繰り返すことも少なくありません。そのために親身になって支援しようとした人自身が傷つくことも多いのです。
アメリカではこの障害を持つ人は全人口の2パーセントもあり、さらに精神科外来患者の11%、入院患者では19%が境界性パーソナリティ障害の要素を持っていると言います。日本もそれに近づいてきているといわれています。



青年期に発症することが多いので、若い人の間では境界性パーソナリティ障害を持つ人は、大幅に割合が増えることになります。なかでも女性に多くみられ、80%をしめます。男性も20%を占めていて、性差がなくなっている現在では、男性が発症するケースも増える傾向があるようです。

2.見捨てられ不安と愛情飢餓

境界性パーソナリティ障害を持つ人は感情がとても不安定です。

たとえば、片時も離れたくないほどの恋人だったはずなのに、突然鬼のような怖い顔になり怒りまくる。たんなるお友達のはずなのに、夜中まで突き合せておきながら、翌日はがらっと態度が変わり激しく罵倒する、などなど・・・。

こうした極端に不安定な気持ちや言動の元にあるのは「相手に見捨てられるかもしれない」という不安です。しかも、その「不安」は、本人が思いこんでいるだけで、相手にしてみれば全く心当たりがない場合がほとんどです。そのため何を怒っているのか、見当がつきません。

境界性パーソナリティ障害の人は、大変深刻な「見捨てられ不安」をもっているのです。そのために、ささいな…

境界性パーソナリティ障害7…特徴(4)怒りのブレーキが効かない

①感情がコントロールできない

境界性パーソナリティ障害の人も私たちも、もっている感情に違いはありません。ただ違うのは、私たちより「物事を強烈に感じ、より激しい形で反応し、自分自身の感情や行動をうまくコントロールできない」ということです。
境界性パーソナリティ障害の人の怒りは激しく、予測不可能で、筋道を立てて話をしても抑えることができません。大雨の後の鉄砲水や地震や、晴れた日の雷のようなものです。現れるのと同じように、消えるのも突然です。

もう聞いているしかないほど怒りの激流となるので、相手をする人は疲れ果てて行きます。仕方がないから感情をなだめるために、境界性パーソナリティ障害の人の言うままになってコントロールされている家族があります。これは非常に多くあるケースです。この場合、家族の心の中には、出すことのできない怒りが蓄積されていくので、家庭の中の空気が非常に冷たくとげとげしいものとなりがちです。もっとも、境界性パーソナリティ障害の人の中には、自分の怒りを全く表現することができないという正反対の問題を抱えている人もいます。怒りがないのではなく、「少しでも怒りを表したらコントロールを失ってしまうとか、わずかな怒りでもそれを向けた相手が仕返しをするのではないかという恐怖心を抱いている」からです。怒りのブレーキが壊れているという感覚では共通しています。

通常このタイプの人は、怒りだけでなく、あらゆる感情が激しくて、それを抑えるブレーキが壊れているように感じています。それは彼らが痛みに対して、非常に過敏な心を持っているからです。ある専門家はこれを、全身の9割に重度の熱傷(やけど)を受けているような状態だといいます。「感情という皮膚がなく、わずかに触れたり、動いたりするだけでも、彼らは苦痛に悶えるのです」。ですから制御できなくて激しい反応が起きてしまうのです。
この敏感さは、境界性パーソナリティ障害の人が、潜在意識と同通しやすいこととも密接にかかわっています。鈍感な人であれば感じないので平気なことでも、潜在意識と同通して敏感な人にとっては、拷問なような苦しみを感じることがあるのです。心がむき出しになっていて、小さな刺激にも過敏に反応するのです。このタイプの人が、激しい猫舌であることも、しばしば見かけます。感覚も過敏であることが少なくないように思います。

②怒りの奥にある生き残り戦略…

境界性パーソナリティ障害2…主な特徴と種類

①極端な気分、感情のブレが特徴

境界性パーソナリティ障害を抱えた子どもやパートナーと一緒に生活すると、次のような経験をすることがあります。
・何のことはないごく些細な言葉で、さっきまで楽しくしていたのが、急に怒りだして手がつけられなくなる。
・少し言い過ぎた言葉、その一言でむきになり、家を飛び出してしまう。時には自殺企図へと走ったりする。
・一言注意されると、もう怒りが爆発して、手が付けられないほど暴れまる。
・冗談で言った言葉にすら、深く傷つき思いつめてふさぎ込む。
・何気ない動作が、愛情の希薄さだと責められて、唖然としてショックを受ける。
子どもやパートナーがこうした反応を繰り返すと、家族はしだいに腫れ物に触るように、顔色を常に窺いながら、機嫌を損ねるのを恐れながら暮らすようになっていきがちです。薄氷を踏むような危うさ――。家族は言いたいことを言えず、常に自分を抑えて暮らします。
こうして家族はその人に支配されているような状態に陥り、息苦しさを感じます。もちろん、ご本人にはそうした意図はありません。ご本人はどうしようもない感情・気分のブレに苦しんでいるのですが、結果的には周囲を支配しているのと変わらない状況が生まれがちです。

境界性パーソナリティ障害は、感情や気分、行動の変化があまりにも激しいという特徴があります。しかも変動の幅が大きすぎ、まったく正反対の方向へぶれたりします。
飛行機の操縦かんを動かし過ぎると、機体は激しく振動し、上下にもブレを繰り返すといいますが、同じことが心の操縦かんで起きているのです。
アメリカで作成された「DSM―Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引き」を見ると、境界性パーソナリティ障害の診断基準として次のような項目があります。

「顕著な気分反応性による感情不安定性」・・・(例)通常は2~3時間持続し、2~3日以上持続することはまれな、エピソード的に起こる強い深い気分、いらだたしさ、または不安。
「不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難」・・・(例)しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いの喧嘩を繰り返す。