スキップしてメイン コンテンツに移動

感情を調べる②・・・抵抗

 


自分の感情を調べる時に問題になるのは、感情に向き合うことへの「抵抗」が生じることです。

特に、トラウマのような深い深刻な感情であればあるほど、抵抗は強くなります。

極度の恐怖心、強い不安、真っ黒な絶望・・・、そういうネガティブな感情が湧き起きたとき、この世で生きている自分の心<自我=顕在意識>を守るために、それを感じることを無意識に拒絶することがよく起きます。そして、その感情を、潜在意識に押し込め、抑圧し、封印するのです。
 

その感情を思い出して向き合い、味わい、吐き出し、心を浄化したいのですが、やはりそれに触れるのは怖いです。それは半端な怖さではありません。
 

だから、「抵抗」が生じて、自分に向き合おうとしても、気をそらしたくなり、テレビを見たり、家事をしたり、仕事のことが気になって作業をしたり、あるいは酒を飲んで寝てしまいます。

逃げていることは分かっています。しかし、逃げていると知っても、どうしようもなく怖いので、目をそらすのです。

 
こういう時に、自分一人では向き合うのは無理だと感じます。一人ではどうしても逃げてしまい、感情を補足できません。

そういう時に、本音で心の話ができ信頼できる家族や友人がいると、その人に話し、その人から自分への意見などを聞きながら対話していると、何とか気づきを得ることができたりします。

 
そういう人がいなければ、カウンセラーが必要になります。

しかし、カウンセリングが進む中で、抑圧している感情に向き合うことが不可欠になると、まるでカウンセラーに無理やりさせられているような気持ちを持つことが起きます。

その時の心理は、自分が被害者になっており、カウンセラーが加害者そのものです。「カウンセラーに無理やりいやな記憶を思い出さされて、強制された」という被害者意識が湧いてくるのです。これは「抵抗」です。

実際には、過去に加害者だった人への感情が、カウンセラーに対して向けられているのですが、それに気づきません。これが「投影」と言われている現象です。

投影とは、実は自分が過去において加害者に抱いていた感情を、カウンセラーなど第三者に対して感じることです。これは自分の潜在意識にある感情を、カウンセラーという鏡に映しているのです。本当は投影しているにもかかわらず、現在ただいまのカウンセラーが加害者そのものであると感じられます。

この状態では、カウンセラーへの攻撃が生じるので、そのままでは決別しかありません。

それを成長に変えるには、カウンセラーは実は鏡であり、自分が過去の加害者に抱いていた感情、しかも抑圧していた感情をそこに映し出していることに気づくことです。その事実を受け入れたときに、そこから成長が始まります。
 
抵抗という現象を体験すると、やはり自分一人での探究は、どこかで壁にぶち当たることを実感します。そのために人は傾聴してくれる誰かを必要とするのですが、投影という現象を理解しておかないと、もう一歩というところで壁にぶつかることになります。
 
抵抗が最高潮に達したとき、本気で向き合いたいのか、それとも先送りしたいか、自分自身に問いかけることになります。本実の決意をださなければ、壁を越えられません。

ただし、もし先送りしても、その人にふさわしい時間の流れの中で、類似した経験を繰り返し味わいながらも、緩やかな変化を経験すると思います。

いっぽう、どんなことがあっても向き合うと決意して退かなければ、そこから急激な自己変革が起きてきます。

いずれの道を選ぶにしても、自分と向き合うことで成長するという一本の道は、だれもが歩んでいる道だと、私は思います。

 
種村トランスパーソナル研究所(心理カウンセラー種村修)

メールカウンセリングと電話カウンセリングを行っています。お気軽にご相談ください。

℡:09080518198

コメント