1.逃避
無気力と向き合うことは、逃げている自分と向き合うことに他なりません。
無気力の奥にあるのは、逃避です。
やらねばならないとわかっていることから逃げているのです。
なぜ逃げるのでしょうか。
学生が勉強から逃避して、ゲームや気晴らしに走る時はどうでしょうか。
結局、勉強ができない自分がつらくて、自分のプライドが傷つくことから逃げているのではないでしょうか。
人と較べて劣っていると感じると、学業に向き合うこともつらくなります。
しかし、逃げることによっては、何も解決しません。
逃げたという事実は、もっとも自分のプライドを傷つけます。
2.まるで追試のようなもの
逃げても、また同じ状況と向き合わねばならない時が、人生には巡ってきます。
まるで落とした学校の単位は、合格するまで追試があるようなものです。
苦手なことから逃げる。
プライドを傷つくのが怖くて向き合わずに逃げる。
自分ができない事実にさらされるが怖くて逃げる。
いずれも、経験しました。
しかし、これらを絶体絶命の状況下で、プライドも苦手意識も度がえししてとにかく取り組むしかないという状況の追い込まれ、それを数年がかりで突破した経験をしました。
突破すると、自分に自信がつきました。
自分もまんざらではないという自信です。
周りに評価してくれる人もできました。
不思議な気がしましたが、誰かの評価は自信を与えてくださいます。
それはやる気につながります。
そういうことを経験して知りました。
逃げた問題は必ず追いかけてくる。
唯一の解決策は、逃げずに向き合うことなのだ。
これが得た教訓です。
向き合って格闘すると、成長が始まります。
向き合って戦っている自分に自尊心が湧いてきます。
「一歩でも二歩でも、半歩であっても、今日も自分は前進する」と言い聞かせます。
前進し続ける時は、成長している時です。
成長は魂の喜びとなり、心のエネルギーを増やします。
要するに気力が湧くのです。
3.小さな達成感を大切に
さらに無気力に向き合うには、小さな達成感を大事にすることが必要です。
新しいこと、今までできなかったこと、今まで手が付けられなかったこと、そういうことを少しでいいので、今日はとり組もうと決めます。
そしてそれにとり組み、やりあげます。
学生であれば、英語の単語を5つ覚えるだけでもいいのです。それも小さな達成感を与えてくれます。
思い入れの強い大きな仕事ほど、あれもこれもしなければと思い過ぎるので、かえって手がつかなくて何もできなくなりがちです。
だから、まず小さな目標を立てるのです。
そして達成して小さな達成感を味わうのです。
すると気力が湧いてきます。
掃除であれば、今日は床の一部だけでも磨いてきれいにしようと思うと、それはできます。
それを毎回少しずつ積み上げてゆくと、やがて床全体がきれいに輝きます。
無気力を乗り越えるには、それから逃げずに向き合うことと、小さな達成感を毎日持てる工夫をすることが必要です。
種村トランスパーソナル研究所(所長・種村修)
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