スキップしてメイン コンテンツに移動

心身を健康にする呼吸法の勧め





悩みと取り組む基本の構え
 


さまざまな方からメールや電話でのご相談をいただいておりますが、
 

悩みを抱えた方に共通していることは、呼吸が浅くなっているということです。


心身一如という言葉のとおり、心と体は密接に関係します。


心の問題を解決したいときには、「身」特に「呼吸」に注意を払うことが必要です。

これが正しく悩みに向き合うための基本の構えを創るからです。

 
お釈迦様の呼吸法の基本
 

先ずお願いしたいのは、呼吸を整えるということです。

正しい呼吸法が身につきますと、精神が安定して心が揺れなくなります。

またひらめきがよくなり、頭の回転もよくなっていきます。

全体的に血流がよくなって、健康になります。

心身の健康の維持向上のためには正しい呼吸法は非常に大切です。

 
お釈迦様の呼吸法をお教えします。

これはアナパーナサチという名前で呼ばれています。

 
吐く息を長く時間をかけて行います。

吸う息は短めにします。

息を吐くときは下腹部に力を入れて、下腹を絞るようにします。

腹筋を使って、下腹のお腹をへこますのです。

そうして息を吐き出すと、非常に大量の空気を吐き出すことができます。

またお腹も圧迫されるので、腹部の血流が心臓へ送り込まれます。

 
吸う時は、力を緩めるだけでいいのです。

筋肉の力を緩めると自然に空気を吸い込みます。

吐く息を10秒でした場合は、吸う息は4秒から5秒でできます。

吐く息を次第に長くして、15秒から30秒ぐらいまでのばしていきます。

これがお釈迦様の呼吸法の基本です。

お釈迦様の呼吸法は、長く息を吐く呼吸だと覚えて下さい。

 
吐くときに下腹の腹筋を使って下腹をへこませて息を吐きます。

これを特に丹田呼吸と言います。

丹田呼吸をすると、お腹の血流が心臓に大量に戻るので

血行が良くなります。

それにともない脳の血流もよくなるので、頭の回転が良くなります。

またひらめきがよくなってきます。

怒りやくよくよしたり悲観したりする思いが減少します。

心が穏やかに安定していくのです。

 
丹田が大切です

 
日本では肚(はら)をつくるとか、肚を練るとか、肚ができた人だとか言って、

心の成長、成熟には欠かせないものと考えられてきました。

この場合の肚とは、丹田の事です。

丹田はおへその下数センチにある、体の中心部分です。

ここに空洞があり、そこが丹田だというイメージを持ってください。

呼吸の最中は常に丹田に意識を向けます。

 
長く息を吐き、短く息を吸うと、副交感神経が働き出して

リラックスしてきます。心が穏やかになり、落ち着いてくるのです。

この状態が続くと、潜在意識との交流がしやすくなって

インスピレーションを受けやすくなります。

また雑念が消えて、悪い考えが消えていきます。

さらに呼吸が深まると、深くものごとを観察したり、考えたり

出来るようになります。

 
お釈迦様の教えに「正しく思う」という教えがありますが

正しい呼吸法を繰り返し行うと、自然にそれができるようになるのです。

 
この呼吸法を毎日、意識して行ってください。

毎朝10分、夜にも10分、意識的にされるといいと思います。

歩いていても丹田を意識しながら、吐く息を長くしてみてください。

これが習慣化すると、やがて喜びが湧いてくるようになります。

心が楽しくなり喜びが湧いてくるのです。

 
以上のことを習慣になるように行ってください。


(呼吸法についてはこちらも参考にして下さい)
http://tanemura2013.blogspot.jp/2014/01/blog-post_7.html

<ご連絡ご相談はこちらまで>
種村トランスパーソナル研究所
メールアドレス:tanemura1956@gmail.com
電話:09080518198

コメント

このブログの人気の投稿

自己特別視と依存の心理

自分を特別視 して 肥大した自我 を持つ人には、しばしば 依存心 が見られます。 プライドが高く自分は特別にすごい人間だと、内心思っているのに、世間で通用するような実績や成果が出ないで屈折する人がいます。 素質を持ちながらも、この人の心理の奥に依存心が潜んでいて、それがその人の努力と成長を妨げているのです。 よくあるケースとして、生育過程でその人が親や祖父母から特別扱いをされ、それゆえに自己特別視と依存の心理が育ってしまう場合です。 ある男性の家系では、 3 ~4代前のご先祖の当主が自殺したそうです。それまで栄えていた家は、そこから暗転し、 それ以降は、家系には男子が恵まれず、産まれても育たずに早死にし、女性によって細々と血筋が守られてきました。 その男性は、この家系にようやく生まれ育った待望の男児でありました。 ですから、祖父母やご両親の愛情と期待を一身に受けながら、特別な存在として大切に育てらたのです。 この男性にとっては、自分は特別な存在であるということは周囲から植えつけられた、空気のように当たり前の固定観念でした。そして非常に大事にされて育ったので、自分は特別な存在だから愛される、愛されて当然の存在だという気持ちも無意識に育っていたのです。それは依存心につながるものでした。 こうした特殊事情がなくても、普通に長男としてその家に生まれ、祖父母が特別長男をかわいがる場合、よく似た現象が見られることがあります。 長男として生まれた男児を、祖父母が特別愛情を注ぎ、何でも先回りして世話を焼き、母親も同じように手をかけて息子を育てた場合に、それが生じます。 本人は、自分は特別であるという自己特別視を持っており、自分の価値基準に反する学友を蔑視しがちです。無条件に大切にされてきたので、愛されるのが当たり前だという気持ちがあり、人の感情に対して無神経になります。その結果、積極的に自分から人に関わるコミュニケーション能力が育たず、孤独で孤立しています。 彼には親や祖父母への依存心が根っ子にあるので、無意識に誰かが何とかしてくれるという気持ちがあり、自立してゆくための気力や努力が乏しくなります。「自分は特別だから愛され大切にされて当然だ」という思い込みがあるので、感謝の薄い、傲慢な人間になりや...

無気力と魂が腐る感覚

学生の頃、学内での深刻なトラブルで無為の底に沈んでいた時期がありました。 勉強も運動もできず、授業に出席することもできませんでした。 その頃の下宿の部屋はチリと洗濯していない衣類で埋まり、悪臭が漂っていたと思います。 無気力の淵に沈み込んだまま、身体も重く、毎日が憂鬱で生きている実感がない状態が続いていました。 その頃、本棚にあった古代インドの聖典を開くと、無気力で何もなさない人は魂が腐っていくと書かれていました。 ギクッとして、「今の自分だ」と思った、その衝撃を鮮明に覚えています。 「この状態を続けると自分は腐っていく」という恐怖に襲われ、反省が生じ、自分を変えようとし始めました。 そこでまずしたことは、部屋の掃除からでした。 思い返すと、無気力やうつ状態から脱する時は、たいていの場合掃除から始めていたように思います。 経営危機に直面していた会社に勤めたときも、朝一番に出社して、まず掃除から始めました。 この会社の再建は、中年の危機からうつ状態に陥った私の心の再建にリンクしました。 掃除には不思議な力があります。 掃除は、部屋や住まいの掃除を、少しずつ毎日行うのが基本です。 勉強でも仕事でも、何かを始める前にどこか一カ所をきれいにします。 するとそこを通るたびに、心がすっきりして、やる気が出るから不思議です。 毎日どこかを掃除していくと、だんだん住まいがきれいになり、同時に心もしゃきっとしてきます。 無気力で苦しんでいる時には、まず掃除からの出発が効果的かもしれません。 関連記事 無気力と向き合う  http://tanemura2013.blogspot.jp/2016/07/blog-post.html 無気力と逃避  http://tanemura2013.blogspot.jp/2016/07/blog-post_2.html <ご案内> 種村トランスパーソナル研究所では、直接お会いする対面カウンセリングとともに、電話カウンセリングやメールによるカウンセリングも行っています。 相談してみたいと思われるかたは、遠慮なくご連絡ください。 ℡ 090-8051-8198  (メール) tanemura1956@gmail.com カウンセリン...

共時性と御神籤(おみくじ)

  共時性という言葉は、不思議な導きとか、不思議な偶然の一致とか、なにがしか目に見えない、通常の物理法則を超えた働きを感じ取った時に使う言葉のように思います。物理的な因果関係はないはずなのに意味のある因果関係をそこに感じ取るとき、その現象を説明する言葉として「共時性」という言葉を使います。 そこで大切なのは、「意味」を感じ取るということです。   先日、東京の愛宕神社へお参りさせていただきました。男坂 ( 出世坂 ) と呼ばれる急こう配の石段を登ってお参りし、個人的な願望を祈らず、ただ感謝しました。そのあとでお導きをお願いして心を澄ませていると、おみくじ(御神籤)を引いたほうがいいという気がしたのです。   引いた御神籤の裏側を見ると、「神の教」という中に、こう書かれていました。   「天地一ぱいに広がる力、神とひとつになった時 肉体に制約する人間の力は、誠にか弱い小さいものであるが、神様に通じ、神様と一つになりきれば、果てもなく強く大きくなって行く。さればひたむきに神様をあおぎとうとび、神様を信じ敬い神様と御一体になるまで拝みつづけ念じつづけましょう。」   非常に深い内容で、心で噛みしめたいと思いました。そして表側をみると「小吉」で、こう書かれていました。   「闇(くら)くて見えない道も月がさし初め、明るくなる如く幸福次第に加わる運ですから、あせらずさわがず静かに身を守って進むべき時に進んで何事も成就すべし」   つまりは、今の自分の運勢は夜ではあるが、晴れ渡る月の光に、うれしくありがたいことに進むべき道がはっきりと照らされているので、感謝してしっかりと進めという内容でした。   中心となる社殿での祈りの後、いくつかの摂社に参拝しました。 摂社には、お稲荷様や恵比寿・大国さまが祭られていたので、この世的な家庭の繫栄ということをお願いしました。すると、もう一度おみくじを引くべきだという思いが湧いたので、実は期待して引きました。   今度の御神籤の「神の教」にはこうありまし...