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7月, 2018の投稿を表示しています

反作用

人間の心は、潜在意識を含めた全体を次のように考えるとわかりやすいと思います。 通常の私たちの意識は 顕在意識 とよびます。単に「意識」とも言われます。 この奥には 潜在意識 がありますが、意識できないのでこの領域は「無意識」とも言われています。 潜在意識は大きく二つに分かれます。 一つは、今世に形成された潜在意識です。これは誕生してからいままで感じたこと、考えたこと、記憶や感情など抑圧されたり、忘れて無意識に沈んだ部分です。 もう一つは過去世の意識です。ここには過去世の記憶や抑圧、心の傷も含まれます。また過去世の意識が現在ただいま働きかけてくることもあります。それもすべて過去世の潜在意識の働きです。 私は、後者の過去世の部分を 深層潜在意識 と呼ぶことにしています。 この深層潜在意識はもっと奥にはいると、星の意識や宇宙的な意識に通じていると思います。これはそもそもの人間のなりたちに関連していると思います。つまり、私たちは星の一部が分化し、枝分かれして生まれたとおもいますが、そうすると記憶の中には星の一部だった時の記憶まで含まれるはずだからです。 この深層潜在意識の一番の中核は、個体を越えた超越的な宇宙意識に通じていると思います。宇宙の誕生の時からの記憶からすべてを含んでいる意識であり、宇宙意識そのものです。私はそれを 超越潜在意識 とよびたいと思います。個我を超越している意識であるとともに、宇宙の根源の意識です。 私は宗教的にはこの部分を、仏性とか神性と呼ぶのではないかと思います。 そして神道に見られるような人間が等しく神の分霊だという宗教思想は、すべての人が超越潜在意識につながっていることを指していると解釈しています。 こう考えると心理学と宗教は接点を持つことになります。 宇宙意識の全体である超越潜在意識の側から見ると、私たちは宇宙意識そのものが分かれて個性化し、枝分かれした存在です。 ということは、宇宙意識の中の何らかの役割、機能を分有していると思います。 ですから個性を発揮するということは、宇宙が最もすこやかに成長する方向に機能するということではないかと思うのです。 また宇宙全体は日々膨脹し分化し成長しています。ですから私たちも個性が成長することが宇宙にとっての喜びであり、個人

心を見つめるうえで肉体は無視できない

  肉体は心の分かりやすい表現です。 心の状態を分かりやすく表現してくれているのが肉体。 なので、肉体を軽視したら心がわかりません。 これはシンプルですが、とても奥の深いことです。 私は、ある時、朗読したり歌ったりするときに、口をすぼめる癖があることに気づかされました。 特に人前で声を出す時に、無意識に口をすぼめていたのです。 その奥にあるのは、恥ずかしいという気持ちです。 自分を出すことが恥ずかしいという意識がある。 だから無意識に口をすぼめていたのです。 その気持ちをさらに深く見つめると、 一種の 罪悪感 を持っていることに気づかされました。 良い悪いを自分勝手に判断して、これは悪いと決めて自分を否定している。 こんな自分を出したくないと思っている。 だから無意識に口をすぼめていたのです。 悪い自分を隠して、人前でかっこつけようとしていると、妙に構えた発生の仕方になります。 歌う時にはそれが出ました。 発声で大きく口を開いて声を出すのは、結構抵抗がありました。 自分をさらけ出すのが嫌だったのです。 国歌「君が代」を歌ってみました。 これは普通の声の出し方では、高音部分がかすれてうまく歌えません。 とても発声が難しいです。 声が出ないので、椅子にお腹を載せてウルトラマンが空を飛んでいるポーズをして、お中で体重を支えました。 さらにその上に人に乗っかってもらいました。 この状態で歌を歌うと、声が出るのです。 それは肚から声を出せるようになるからです。 体重が重い人に乗ってもらう方が、よく声が出ました。 肚から声を出すという感覚が、これでつかめました。 だれもが肚から声を出しているときは、腹を抱えて笑う時です。 このときは自分を隠そうとしません。 大笑いして自分をおおらかにさらけ出しています。 このときもっとも丹田が動きます。 丹田が動くとき、一番全身のエネルギーを使っています。 丹田は本来は全身です。 下腹部にある丹田は、その一部であり、中心でもあります。 丹田を動かすことは、全身のエネルギーを使うことを意味しています。 肚を使っての発声が苦手な私は、胸から上のエネルギーしか使えてい