焦りが起きている時は、自分を見失っている時だと思います。
本来の自己からずれている。
焦っているのはそういう時だと思うのです。
焦っている自分を見つめてみると、その時にもっぱら忙しく動いているのは思考であることに気づきます。
未来を考えて追いつかずに遅れていることにネガティブになっている。
過去を考えて、こういう自分になった過去を悔やんで否定している。
人と比較して劣っている自分、遅れている自分を否定している。
全部思考の働きです。思考は未来に行ったり過去に戻ったり、他人とくらべたり、目標と現実とのギャップを考えたりと、忙しく動き回ります。
その頭脳の動きが、「いま、ここ」を感じなくさせていることに気づきます。
いま、ここにある自分が、いまここで何を感じ取っているのか。
焦っている状態だと、それに意識が向いていないこと気づきます。
ゆえに自分の心が、いまここで何を映し出しているのかに気づきません。
大事なことが観えなくなっているのです。
これが焦っている自分の姿です。
忙しくあちこち動き回る思考の働きをいったん中断し、いまここに集中して感じる訓練が私には必要だと、気づかされた次第です。
いまここに集中し、自分の心が何を映し出し、何を感じ取っているのか、それに注意を向ける努力こそが、焦りでずれた自分を元に戻すことではないでしょうか。
種村修
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