丹念を動かなくなった仕組みがわかれば、それを一つ一つチェックして取り除くと、丹田が再び動くようになります。 すると丹田を動かすためにまずすることは、「他人の念を受けているのに気が付かない」ことがないかどうかチェックすることです。 悩みの相談をうけて誰かが頼ってこられた時は、その人のエネルギーがくることが少なくありません。誰かに思いを強く寄せられてもエネルギーが来ます。誰かに恨まれてもきます。こういう時、恨みの念が来ているという言い方をすることもあります。 お葬式に出て、急に体が重くなったという経験は、多くの人が経験しています。火葬場に行くと、さらにてきめんです。こういう場合は、死者のエネルギーがくっついてきている場合が少なくありません。葬儀を出した人だけではなく、その場に滞留していた死者の霊がのりうつることもあるのです。 それとは別に、先祖に不遇な死に方をした方がいる場合、子孫がその影響を受けて家運が傾くこともあります。これも死者のエネルギーが影響しています。 これらの話は、世間で経験している人が多い出来ごとです。肉眼には見えなくて感じるだけですし、敏感に感じる人とあまり感じない人がいます。だから信じる人はその経験を確信しているのですが、感じず信じない人は頭から否定します。そういう難しさがあります。 ともあれ、生きている人や死者のべつはありますが、誰かのエネルギーに影響され思考や体調が影響を受けることはよくあることです。 丹田が動くというのは、自らの深層潜在意識との交流ができる状態です。またユングが唱えている集合的無意識の世界との交流ができる状態だと思います。自分の内にある目に見えないエネルギー源 ( 潜在意識 ) からエネルギーの供給を受けるので元気になりますし、直感が鋭くなります。 ですから丹田が動かない状態では、そういうエネルギーが得られないので他から奪うかもしくは食料などで物質的に補給するしかなくなります。また直感が働かないので本質が見抜きにくくなったり、勘の冴えがなくなります。 体が重かったり、頭が痛かったり、朝が起きづらかったりします。 つまりのりうつりの有無は、心身の状態である程度正確に感じとることができるものなのです。 さて、他人の念を感じたときにそれを取り除く