個性を生かしている状態は、どういう状態で、個性が生きていない状態はどういう自分でしょうか。
これを自己確認しておくことで、自分の個性を発揮できているかどうかのチェックがしやすくなります。
私の経験から、3つ挙げてみたいと思います。
まず第一に取り上げたいのは、人から何を言われようと、何が起きようと、全部受けとめると覚悟を決めたときは、個性が生き生きとします。
人生の岐路である選択をして何かを選び何かを捨てると、さまざまな人の思惑や意見がぶつけられてくることがあります。
しかし、自分がそれを選び決断した以上、その行為の結果として起きることは全て受け止めて逃げないと覚悟を決めると、その覚悟は人に通じます。おそらく天にも通じるのではないでしょうか。そして道が開けます。
すべてを受けとめる覚悟は、自分の心の奥深いところからの決意ですから、個性が輝く瞬間であると感じます。その時は心の奥から発した、偽りのない言葉で人への説得、説明ができるはずです。
もしその時に自分が揺らぐようであれば、やはりまだそこまでの覚悟ではなかったということです。この場合、そこでの課題は一部持ち越してしまうと思います。
言葉を換えると、すべてを受け止める覚悟を持たないうちは個性をいかせていない。そう言ってもよいかもしれません。
2番目に取り上げたいのは、自分に感謝し、自分をいたわるということです。
さまざまな人やことに感謝できたとしても、自分自身には感謝できないという人は多くいます。自分が頑張っている時、ここまでできたのは○○のおかげと周囲に感謝しているのに、頑張った自分への感謝を忘れるのです。そもそも自分への感謝など考えもしていません。
それどころか、「まだまだ自分は駄目だ」と、むしろ自分を否定する傾向が強いのです。それを謙虚さだとはき違えています。
しかし、周囲の環境や人の協力もさることながら、頑張った自分がいたからできたわけです。その自分に「頑張ってくれてありがとう」「よく頑張ったね」と感謝してこそ、すべてに感謝をしたと言えるわけです。
そして自分の肉体にも感謝し、いたわり、頑張った自分の心にも感謝しいたわりねぎらうことが必要です。
こういう記憶を持っている人がいます。
生まれてくるときに、一度堕胎されたのだけれども、どうしても生まれたくて、もう一度母親のおなかに宿ったのです。でもすごく怖くて、産道を通ってくるあいだに恐怖心で気を失いました。だからおギャーという鳴き声を上げないで、気絶して生まれて来たのです。
こういう堕胎された恐怖を潜在意識に持っている人は、少なくないと思われます。この人は、特に自分をいたわる必要があります。
「怖かったけどやり遂げたよ」
「怖かったけど、それを乗り越えてうれしかった」
これは赤ん坊ときの恐怖が思い出されてきたときに、自分で宣言する言葉です。恐怖を乗り越えた自分がいるのですから、それを認め、その喜びを肯定するのです。これも自分へのねぎらいです。また自分への感謝でもあります。よく頑張ってくれたねと、赤ん坊の自分に感謝することです。
自己否定の強い人は、何かにつき自分を否定する言葉を出す癖がついています。否定では個性を生かせません。
だから、自分をねぎらい、いたわり、自分を認め、自分に感謝することを意識的して行うことが必要だと思います。
三番目として、個性を生かすために必要なことは、自分の生活のリズムを整えることです。
自分が潰れている時や固まっている時は、だいたい生活のリズムが狂っています。
規則正しく、バランスの取れた生活ができるリズムというのがあります。運動、食事、娯楽や休憩と仕事、会話と沈黙、それらのバランスが取れて、自分が一番心地よいリズムを覚えておくことは大切です。すると不調な時に気が付きます。
もし自分のリズムが乱れてきたと気づいたら、その心地よいリズムに立ち返る努力を工夫すれば良いのです。
心理カウンセラー・種村修(種村トランスパーソナル研究所)
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