毎日の生活の中で、心を見つめるにはどうしたらよいのでしょうか。
カウンセリングを深めるためにも、このことはとても重要なテーマです。
まずここではポイントだけを述べたいと思います。
心を見つめるうえで一番大切なことは、自分の感情に気づくことです。
「イラっとした」
「不安に思った」
「悲しいと思った」
「グサッときて心が折れた」
「もういい加減にしてよ、と切れた」
私たちの心の中には、こうしたさまざまな感情が湧き上がります。
その感情の瞬間に気づき、それを覚えておいてください。
人は、思考や記憶は失われやすいのに比べて、感情は忘れにくいものです。
それでもささやかな感情の動きは、その瞬間を覚えておこうと思わないと、思い出すのに時間がかかります。
一日の仕事が終えたとき、その日に経験したいくつもの感情を思い出そうとしてください。紙に書きだすのもいいと思います。
いくつもの経験した感情を思い出したら、その中で一番気になるものを選んで下さい。
その気になる感情に焦点を当てます。
先ずその時の感情をじっくりと味わいます。
するとその時に自分がどう感じ、何を感じていたのかが、蘇ってきます。
その感情がどう発展したのかも、見えてきます。
ある程度それを味わうと、今度は「どうしてそう思ったのだろう?」と問いを発してみてください。
「相手の言葉をそういう受け取り方をしたのはどうしてか・・・」
「いつもとは違う感情が起きた理由はなんだろう・・・」
「この感情の奥にはどういう気持ちが潜んでいるのだろうか・・・」
この時にその時の相手の感情も知ろうと努力し、いろいろと思いをはせるのは良いことだと思います。相手の気持ちを考えるということは、努力しないとできないことであると思います。
相手がどうしてそういうことをいったのか、何を感じていたからそう反応したのかが、いくつか想定できてくると、自分お一方的な気持ちの修正にもつながります。
でも、相手を責める気持ちだけが出てきたり、相手の問題だけが次々と思い出されるなら、この思考をストップさせてください。
相手がどうだから、周囲がこうだからと幾ら考えても、自分を知ることにはつながりません。あくまでも自分の心を見つめ、自分の感情を見つめないと、意味がありません。
だいたい、その感情が起きた理由が理解できると、心は収まっていきます。
そして同じような状況下では自分がどう反応するかがわかると、次に同じことが起きそうになったときに、やばいことを回避したり、もっと好ましい対応をする工夫ができるようになります。
こうして日々の中で少しずつ成長していけるのです。
種村トランスパーソナル研究所(心理カウンセラー種村修)
当研究所では皆様のご相談をお受けしております。カウンセリングはおもにメールと電話によって行っております。
連絡先:℡ 090-8051-8198
コメント