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夢で心を見つめる⑤・・・そろばん勘定



ある人がこんな夢を見ました。

シルベスタローンが、別の仕事で関わっている会社と販売契約の交渉をしています。シルベスタローンは、身体を鍛える時に使うマットレスを独自に開発したのですが、その販売権に関する契約交渉です。マットレス一枚の販売につき、彼の取り分はいくらで、マットレスの開発にかかったお金を別途支払ってもらうとか、細かな算段をしています。さほど大きくはない金額なのですが、すごく収入にこだわっている印象が残りました。

この人にとってシルベスタローンは、ランボー役では社会正義のために身を犠牲にして戦うヒーローであり、ロッキーはどん底から這い上がった英雄として、共感する大好きな人物です。

ところがその英雄的な人物が、細かな販売契約に腐心し、そろばん勘定をしていることに違和感を感じたと言います。

この夢は、密かにあこがれて心に描いているこういう自分でありたいという自己イメージと、お金に腐心してそろばん勘定をしている自分にギャップを感じ取ることに意味があったのかもしれません。

この人は、その両方ともに自分の心の中にあるものだと受け入れましたが、そこに違和感を感じた自分を新たに発見したと言います。

この人は結局、細かなそろばん勘定を忘れて、本来自分が成し遂げたいことに思いっきり専心してゆこうという気持ちを固めました。

夢は潜在意識からのメッセージです。自分の心のありのままの姿を教えてくれています。それを受け止めることで、自分の気づいていない側面を自覚することもできます。それに向かいあうことで、心の成長につながってゆくのではないでしょうか。

種村トランスパーソナル研究所(心理カウンセラー種村修)
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自己特別視と依存の心理

自分を特別視して肥大した自我を持つ人には、しばしば依存心が見られます。
プライドが高く自分は特別にすごい人間だと、内心思っているのに、世間で通用するような実績や成果が出ないで屈折する人がいます。 素質を持ちながらも、この人の心理の奥に依存心が潜んでいて、それがその人の努力と成長を妨げているのです。
よくあるケースとして、生育過程でその人が親や祖父母から特別扱いをされ、それゆえに自己特別視と依存の心理が育ってしまう場合です。
ある男性の家系では、3~4代前のご先祖の当主が自殺したそうです。それまで栄えていた家は、そこから暗転し、それ以降は、家系には男子が恵まれず、産まれても育たずに早死にし、女性によって細々と血筋が守られてきました。 その男性は、この家系にようやく生まれ育った待望の男児でありました。 ですから、祖父母やご両親の愛情と期待を一身に受けながら、特別な存在として大切に育てらたのです。 この男性にとっては、自分は特別な存在であるということは周囲から植えつけられた、空気のように当たり前の固定観念でした。そして非常に大事にされて育ったので、自分は特別な存在だから愛される、愛されて当然の存在だという気持ちも無意識に育っていたのです。それは依存心につながるものでした。
こうした特殊事情がなくても、普通に長男としてその家に生まれ、祖父母が特別長男をかわいがる場合、よく似た現象が見られることがあります。
長男として生まれた男児を、祖父母が特別愛情を注ぎ、何でも先回りして世話を焼き、母親も同じように手をかけて息子を育てた場合に、それが生じます。
本人は、自分は特別であるという自己特別視を持っており、自分の価値基準に反する学友を蔑視しがちです。無条件に大切にされてきたので、愛されるのが当たり前だという気持ちがあり、人の感情に対して無神経になります。その結果、積極的に自分から人に関わるコミュニケーション能力が育たず、孤独で孤立しています。
彼には親や祖父母への依存心が根っ子にあるので、無意識に誰かが何とかしてくれるという気持ちがあり、自立してゆくための気力や努力が乏しくなります。「自分は特別だから愛され大切にされて当然だ」という思い込みがあるので、感謝の薄い、傲慢な人間になりやすいのです。また努力が乏しく、人の世話になることに平気です。
こうして「自分は特別の人間だ」という思い込みが、「肥大した自我…