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傷つきと失敗を恐れる人・・・回避性パーソナリティ障害⑥では、どうすればいいのか



では、どうすればいいのか

(1)迷った時はやってみる

プライドが邪魔をして、身体が元気なのに働けない時があります。リストラ後に、なかなか職安に通えない時なども、こういう場合に当てはまります。

そんなときはプライドをいったん棚において、とにかくアルバイトでも何でも、仕事に飛び込んでみるのがいいと思います。

一生懸命に働いていると、生活のリズムと幾ばくかの生活費が手に入ります。自分が誰かのお役に立っているという、確かな手ごたえを感じると思います。それに伴って、気持ちも前向きになってくると思います。

迷った時は動いてみる、迷った時はやってみる。そういう習慣が、思わず道を拓くきっかけになるのです。小さな行動をすることです。迷っている時に大きな決断をすると危険ですが、何もしなくなるのも危険です。小さな変化を自分から起こすことです。

よどんで流れない水は、腐ります。でも流れている水は腐りません。私たちの生命も、生活がよどんで停滞せず、何かが動いていれば、どこかが流れていれば、腐らず生き返ります。

勉強も行き詰ったら、手を広げるのをやめ、できる範囲からやり始めます。少なくともそこはできるようになります。小さな自信が生まれ、それが次の行動の燃料になります。

逃げているときに感じる嫌悪感は、逃げることに対する心のサイン、「逃げるな」というサインだと受け止めます。逃げている状態を、自分の心は嫌がっているのです。

逃げずに立ち向かうと、少なくとも生き生きしてきます。生き生きとするのも心のサインです。自分がそちらに向かうことを、心が望んでいるのです。

こうした心のサインを見逃さないでください。その為には、「今自分の心はどう感じているのだろうか」と、時々振り返ってみてください。その時に感じる「心のサイン」を尊重して、迷ったら、まず小さく動いてみる。これを信条にしてみてください。

(2)傷つくことを恐れるな

失敗する経験は成功する経験よりももっと大切なことがあります。
失敗から学ぶという態度を身につければ、そうなります。
失敗したら、そこで学んだことをバネにして、また挑戦すればいいのです。

その時に必要なことは、失敗があっても自分を責めないことです。責めずに、「自分はこういう経験を積んだ」という事実として受け入れます。そして、失敗した自分を否定せず、裁かず、何かを学ぶために、その失敗の事実と自分を静かに観察するのです。

「こういうふうにして失敗した。その時こういう思いを出して、こういうことを言い、こう行動した。その結果こうなって、その時にこういう感情が湧いた。」

そういうことをまじまじと観察します。それが事実だからです。そして、それを事実として受け入れるのです。

そうすることで、悲観するのでのなく、罪悪感を感じるのでもなく、自己否定することもなく、怒るわけでもなく、静かに失敗の原因を見つけます。そして自分がどうすればいいのかが見えてくるのを待ちます。

観察者の立場に自分を置くと、失敗の渦中に入って翻弄されることから免れます。あらゆる経験は、自分を知り、そこから何かを学ぶための機会になりえます。それは成長の機会なのです。

(3)失敗には意味がある

その失敗には意味があります。その失敗を経験したことにも意味があります。
その意味を自分に静かに問いかけます。
この習慣を持っていると、いつかその意味に気づくときがきます。
意味に気がつけた時は、その失敗を乗り越えることができた時なのです。

あなたには、じっとあなたを見ている人がいる。
あなたのために祈ってくれている人がいる。
あなたが立ちあがり、笑顔で輝く人、心の底から願っている人がいる。
この世にいなければ、あの世にいる。
今気がつかなくても、必ずいます。
だから、自分を見捨てないでください。
決して見捨てないでください。

<ご案内>
種村トランスパーソナル研究所ではカウンセリングを行っています。
直接お会いする対面カウンセリングとともに、電話カウンセリングやメールによるカウンセリングも行っています。相談してみたいと思われるかたは、遠慮なくご連絡ください。
℡090-8051-8198 
(メール)tanemura1956@gmail.com
カウンセリングルームは、JR常磐線・我孫子駅(千葉県)南口から徒歩10分にございます。

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境界性パーソナリティ障害1…愛情飢餓の苦しみを抱えて

1.決して珍しくない症状



境界性パーソナリティ障害は、最近増えつつあるのですが、対人関係が難しいという特徴があるので、大変厄介です。リストカットを繰り返したり、自殺の企てを何度もしたり、摂食障害で拒食症や過食症に悩んだり、家庭内での親への暴力、援助交際などの性的逸脱などなど、こうした激しい行動の背景には、往々にして境界性パーソナリティ障害が潜んでいます。これに薬物への依存が加わることもあります。
そのために境界性パーソナリティ障害では、本人の苦しみが激しいだけでなく、家族やその周囲の人が振り回されてへとへとになっていくことが少なくありません。


特に境界性パーソナリティ障害への対応で難しいのは、通常の場合、その人を熱心に支えようとすればするほど、症状が悪化していくことです。親身に支えてくれる人に対して、どんどん要求をエスカレートさせたり、攻撃的で衝動的になったり、自殺の企てを繰り返すことも少なくありません。そのために親身になって支援しようとした人自身が傷つくことも多いのです。
アメリカではこの障害を持つ人は全人口の2パーセントもあり、さらに精神科外来患者の11%、入院患者では19%が境界性パーソナリティ障害の要素を持っていると言います。日本もそれに近づいてきているといわれています。



青年期に発症することが多いので、若い人の間では境界性パーソナリティ障害を持つ人は、大幅に割合が増えることになります。なかでも女性に多くみられ、80%をしめます。男性も20%を占めていて、性差がなくなっている現在では、男性が発症するケースも増える傾向があるようです。

2.見捨てられ不安と愛情飢餓

境界性パーソナリティ障害を持つ人は感情がとても不安定です。

たとえば、片時も離れたくないほどの恋人だったはずなのに、突然鬼のような怖い顔になり怒りまくる。たんなるお友達のはずなのに、夜中まで突き合せておきながら、翌日はがらっと態度が変わり激しく罵倒する、などなど・・・。

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境界性パーソナリティ障害7…特徴(4)怒りのブレーキが効かない

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境界性パーソナリティ障害の人も私たちも、もっている感情に違いはありません。ただ違うのは、私たちより「物事を強烈に感じ、より激しい形で反応し、自分自身の感情や行動をうまくコントロールできない」ということです。
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もう聞いているしかないほど怒りの激流となるので、相手をする人は疲れ果てて行きます。仕方がないから感情をなだめるために、境界性パーソナリティ障害の人の言うままになってコントロールされている家族があります。これは非常に多くあるケースです。この場合、家族の心の中には、出すことのできない怒りが蓄積されていくので、家庭の中の空気が非常に冷たくとげとげしいものとなりがちです。もっとも、境界性パーソナリティ障害の人の中には、自分の怒りを全く表現することができないという正反対の問題を抱えている人もいます。怒りがないのではなく、「少しでも怒りを表したらコントロールを失ってしまうとか、わずかな怒りでもそれを向けた相手が仕返しをするのではないかという恐怖心を抱いている」からです。怒りのブレーキが壊れているという感覚では共通しています。

通常このタイプの人は、怒りだけでなく、あらゆる感情が激しくて、それを抑えるブレーキが壊れているように感じています。それは彼らが痛みに対して、非常に過敏な心を持っているからです。ある専門家はこれを、全身の9割に重度の熱傷(やけど)を受けているような状態だといいます。「感情という皮膚がなく、わずかに触れたり、動いたりするだけでも、彼らは苦痛に悶えるのです」。ですから制御できなくて激しい反応が起きてしまうのです。
この敏感さは、境界性パーソナリティ障害の人が、潜在意識と同通しやすいこととも密接にかかわっています。鈍感な人であれば感じないので平気なことでも、潜在意識と同通して敏感な人にとっては、拷問なような苦しみを感じることがあるのです。心がむき出しになっていて、小さな刺激にも過敏に反応するのです。このタイプの人が、激しい猫舌であることも、しばしば見かけます。感覚も過敏であることが少なくないように思います。

②怒りの奥にある生き残り戦略…

境界性パーソナリティ障害2…主な特徴と種類

①極端な気分、感情のブレが特徴

境界性パーソナリティ障害を抱えた子どもやパートナーと一緒に生活すると、次のような経験をすることがあります。
・何のことはないごく些細な言葉で、さっきまで楽しくしていたのが、急に怒りだして手がつけられなくなる。
・少し言い過ぎた言葉、その一言でむきになり、家を飛び出してしまう。時には自殺企図へと走ったりする。
・一言注意されると、もう怒りが爆発して、手が付けられないほど暴れまる。
・冗談で言った言葉にすら、深く傷つき思いつめてふさぎ込む。
・何気ない動作が、愛情の希薄さだと責められて、唖然としてショックを受ける。
子どもやパートナーがこうした反応を繰り返すと、家族はしだいに腫れ物に触るように、顔色を常に窺いながら、機嫌を損ねるのを恐れながら暮らすようになっていきがちです。薄氷を踏むような危うさ――。家族は言いたいことを言えず、常に自分を抑えて暮らします。
こうして家族はその人に支配されているような状態に陥り、息苦しさを感じます。もちろん、ご本人にはそうした意図はありません。ご本人はどうしようもない感情・気分のブレに苦しんでいるのですが、結果的には周囲を支配しているのと変わらない状況が生まれがちです。

境界性パーソナリティ障害は、感情や気分、行動の変化があまりにも激しいという特徴があります。しかも変動の幅が大きすぎ、まったく正反対の方向へぶれたりします。
飛行機の操縦かんを動かし過ぎると、機体は激しく振動し、上下にもブレを繰り返すといいますが、同じことが心の操縦かんで起きているのです。
アメリカで作成された「DSM―Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引き」を見ると、境界性パーソナリティ障害の診断基準として次のような項目があります。

「顕著な気分反応性による感情不安定性」・・・(例)通常は2~3時間持続し、2~3日以上持続することはまれな、エピソード的に起こる強い深い気分、いらだたしさ、または不安。
「不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難」・・・(例)しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いの喧嘩を繰り返す。