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(投稿)枯れ木の思い



(紹介)
すべてが行き詰まって、立ち上がる気力も残っていないと思えた時、人は原点に立ち返ります。原点、それは、私たちが生かされている場であり、私たちが生きているという事実であり、私たちの生命(いのち)そのものです。カウンセラーの「大」さんから寄せられたこの詩が、誰かの勇気となることを祈っています。

(投稿)枯れ木の思い

光もなく、風もなく、
手探り状態で前を進む以外に道はない
常に不安と恐怖に襲われながら
それでも一歩一歩と進めていく
見えない足下の石につまずいて
転んでしばらく立ち止まることもあり
道に迷って、来た道を逆戻りすることもある

いつまでこんな状態が続くのか
だれか教えてくれないかと叫んでみたり
光の見えない周囲を見つめて
かすかな光を探してみたりする

希望が見えないときの人間の心ほど弱いものはない
乾燥した枯れ木のごとく いとも簡単に折れてしまう
枯れ木は 自らを潤してくれる水を求めて待ち続ける
だれかが水を与えてくれないか、と
しかし、そんな簡単に水を与えてくれる人などいない
枯れ木に水を与えても意味の無いことを知っているからだ

そして枯れ木は最後の望みを断たれる
もはや自分に残されているものは何もないのだと

その時 枯れ木は自らの足下を見る
そして 自らは肥沃の大地に生えていることを感じるのだ
なぜ 肥沃の大地に生えている自分は枯れているのか
なぜ枯れる必要があるのだろうか
それは葉や茎の表面に害虫がたかって枯れてしまったのだろうか
そのような原因はどうでもいい
ただ、葉や茎は枯れていたが、根はまだ枯れていないことに気づく

この枯れかかった木に必要なことは、
すでに枯れてしまった茎や葉を捨て去り、
根からもう一度自分を創り上げること

そう思ったとき 確かに感じるものがある
光のみえない状況であることに変わりはない
ただわかることは、自分の生えていた場所は肥沃な大地であること
その大地にしっかりと根を生やした状態でいること

木々は木それ自体の大きさや葉の大きさ、花の美しさに目が注がれ
地面の状態や根の張り具合にはあまり目が行かない

大地というものはとてつもなく大きい
見えない部分というものは 見える部分よりはるかに大きなものだ
心を静かにして 自らを見つめたときに
そこには限りなく大きな希望が眠っていることがわかる
それを見るか見ないか あるいは見えるか見えないか

大地の大きさを感じたときに
ゆっくりと何かが動き出す
ワクワクするような 何か良い予感が
これから素晴らしいことが起こってくるような
そうした感覚が大地から吹き出してくる

枯れた部分は捨ててしまえばいい
新たに根から大きな木を創り育てていけばいい
きっと今までよりも素晴らしい自分を創っていけるから
大地の恩恵を感じている限り、自らが枯れることはない
もし枯れてもまた創っていけばいい

この世界はそうしたものなのだから

常に創造と破壊を繰り返していく
そして良いものを創り上げていく
苦しみも悲しみも 
それは新たな創造のため 大きな喜びのため

そうして光なき世界は 光がない中で輝きだす
光がないのに 光り輝く世界


そうした世界の中に生きているのだ(大)

<ご案内>
種村トランスパーソナル研究所ではカウンセリングを行っています。
直接お会いする対面カウンセリングとともに、電話カウンセリングやメールによるカウンセリングも行っています。ご相談してみたいと思われるかたは、遠慮なくご連絡ください。
℡090-8051-8198 (メール)tanemura1956@gmail.com
カウンセリングルームは、JR常磐線・我孫子駅(千葉県)南口から徒歩10分にございます。

コメント

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境界性パーソナリティ障害1…愛情飢餓の苦しみを抱えて

1.決して珍しくない症状



境界性パーソナリティ障害は、最近増えつつあるのですが、対人関係が難しいという特徴があるので、大変厄介です。リストカットを繰り返したり、自殺の企てを何度もしたり、摂食障害で拒食症や過食症に悩んだり、家庭内での親への暴力、援助交際などの性的逸脱などなど、こうした激しい行動の背景には、往々にして境界性パーソナリティ障害が潜んでいます。これに薬物への依存が加わることもあります。
そのために境界性パーソナリティ障害では、本人の苦しみが激しいだけでなく、家族やその周囲の人が振り回されてへとへとになっていくことが少なくありません。


特に境界性パーソナリティ障害への対応で難しいのは、通常の場合、その人を熱心に支えようとすればするほど、症状が悪化していくことです。親身に支えてくれる人に対して、どんどん要求をエスカレートさせたり、攻撃的で衝動的になったり、自殺の企てを繰り返すことも少なくありません。そのために親身になって支援しようとした人自身が傷つくことも多いのです。
アメリカではこの障害を持つ人は全人口の2パーセントもあり、さらに精神科外来患者の11%、入院患者では19%が境界性パーソナリティ障害の要素を持っていると言います。日本もそれに近づいてきているといわれています。



青年期に発症することが多いので、若い人の間では境界性パーソナリティ障害を持つ人は、大幅に割合が増えることになります。なかでも女性に多くみられ、80%をしめます。男性も20%を占めていて、性差がなくなっている現在では、男性が発症するケースも増える傾向があるようです。

2.見捨てられ不安と愛情飢餓

境界性パーソナリティ障害を持つ人は感情がとても不安定です。

たとえば、片時も離れたくないほどの恋人だったはずなのに、突然鬼のような怖い顔になり怒りまくる。たんなるお友達のはずなのに、夜中まで突き合せておきながら、翌日はがらっと態度が変わり激しく罵倒する、などなど・・・。

こうした極端に不安定な気持ちや言動の元にあるのは「相手に見捨てられるかもしれない」という不安です。しかも、その「不安」は、本人が思いこんでいるだけで、相手にしてみれば全く心当たりがない場合がほとんどです。そのため何を怒っているのか、見当がつきません。

境界性パーソナリティ障害の人は、大変深刻な「見捨てられ不安」をもっているのです。そのために、ささいな…

境界性パーソナリティ障害7…特徴(4)怒りのブレーキが効かない

①感情がコントロールできない

境界性パーソナリティ障害の人も私たちも、もっている感情に違いはありません。ただ違うのは、私たちより「物事を強烈に感じ、より激しい形で反応し、自分自身の感情や行動をうまくコントロールできない」ということです。
境界性パーソナリティ障害の人の怒りは激しく、予測不可能で、筋道を立てて話をしても抑えることができません。大雨の後の鉄砲水や地震や、晴れた日の雷のようなものです。現れるのと同じように、消えるのも突然です。

もう聞いているしかないほど怒りの激流となるので、相手をする人は疲れ果てて行きます。仕方がないから感情をなだめるために、境界性パーソナリティ障害の人の言うままになってコントロールされている家族があります。これは非常に多くあるケースです。この場合、家族の心の中には、出すことのできない怒りが蓄積されていくので、家庭の中の空気が非常に冷たくとげとげしいものとなりがちです。もっとも、境界性パーソナリティ障害の人の中には、自分の怒りを全く表現することができないという正反対の問題を抱えている人もいます。怒りがないのではなく、「少しでも怒りを表したらコントロールを失ってしまうとか、わずかな怒りでもそれを向けた相手が仕返しをするのではないかという恐怖心を抱いている」からです。怒りのブレーキが壊れているという感覚では共通しています。

通常このタイプの人は、怒りだけでなく、あらゆる感情が激しくて、それを抑えるブレーキが壊れているように感じています。それは彼らが痛みに対して、非常に過敏な心を持っているからです。ある専門家はこれを、全身の9割に重度の熱傷(やけど)を受けているような状態だといいます。「感情という皮膚がなく、わずかに触れたり、動いたりするだけでも、彼らは苦痛に悶えるのです」。ですから制御できなくて激しい反応が起きてしまうのです。
この敏感さは、境界性パーソナリティ障害の人が、潜在意識と同通しやすいこととも密接にかかわっています。鈍感な人であれば感じないので平気なことでも、潜在意識と同通して敏感な人にとっては、拷問なような苦しみを感じることがあるのです。心がむき出しになっていて、小さな刺激にも過敏に反応するのです。このタイプの人が、激しい猫舌であることも、しばしば見かけます。感覚も過敏であることが少なくないように思います。

②怒りの奥にある生き残り戦略…

境界性パーソナリティ障害2…主な特徴と種類

①極端な気分、感情のブレが特徴

境界性パーソナリティ障害を抱えた子どもやパートナーと一緒に生活すると、次のような経験をすることがあります。
・何のことはないごく些細な言葉で、さっきまで楽しくしていたのが、急に怒りだして手がつけられなくなる。
・少し言い過ぎた言葉、その一言でむきになり、家を飛び出してしまう。時には自殺企図へと走ったりする。
・一言注意されると、もう怒りが爆発して、手が付けられないほど暴れまる。
・冗談で言った言葉にすら、深く傷つき思いつめてふさぎ込む。
・何気ない動作が、愛情の希薄さだと責められて、唖然としてショックを受ける。
子どもやパートナーがこうした反応を繰り返すと、家族はしだいに腫れ物に触るように、顔色を常に窺いながら、機嫌を損ねるのを恐れながら暮らすようになっていきがちです。薄氷を踏むような危うさ――。家族は言いたいことを言えず、常に自分を抑えて暮らします。
こうして家族はその人に支配されているような状態に陥り、息苦しさを感じます。もちろん、ご本人にはそうした意図はありません。ご本人はどうしようもない感情・気分のブレに苦しんでいるのですが、結果的には周囲を支配しているのと変わらない状況が生まれがちです。

境界性パーソナリティ障害は、感情や気分、行動の変化があまりにも激しいという特徴があります。しかも変動の幅が大きすぎ、まったく正反対の方向へぶれたりします。
飛行機の操縦かんを動かし過ぎると、機体は激しく振動し、上下にもブレを繰り返すといいますが、同じことが心の操縦かんで起きているのです。
アメリカで作成された「DSM―Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引き」を見ると、境界性パーソナリティ障害の診断基準として次のような項目があります。

「顕著な気分反応性による感情不安定性」・・・(例)通常は2~3時間持続し、2~3日以上持続することはまれな、エピソード的に起こる強い深い気分、いらだたしさ、または不安。
「不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難」・・・(例)しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いの喧嘩を繰り返す。