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(投稿)子供を通して学んだこと



(紹介)カウンセラーの「大」さんが昨年秋に送ってくれていた投稿を紹介します。今は受験の最中という家庭も少なくないと思いますが、受験に限らず親子の関係について、なかなか深い示唆に富んだ気づきを綴ってくださいました。それはすべてをつながりの中で見てゆこうという見方であり、子供に起きている現象は、自分が蒔いた種が育っているという見方です。そして子供の苦しみを、子どもの視線に立って理解していこうという態度の大切さです。


(投稿) 

1.受験目前、親のイライラ

秋も深まり、長男の受験勉強も、いよいよ大詰めになってきました。
そろそろラストスパート・・・、といいたいところですが、
長男はいたってマイペースで、「焦る」という言葉を知らないかのようです。
暇さえあれば、勉強そっちのけで、大好きなプラモデルをいじっている始末。
毎日のように、妻の小言が家の中に響き渡ります。
私も、居ても立ってもいられず、彼に説教じみたことを言います。
ですが、「わかったよ・・」の一言で、なかなか動こうとしません。
10回ほど小言を繰り返して、ようやくイヤイヤながら机に向かいます。
本人が行きたい高校へ入学するには、現状では偏差値が足りません。
ガムシャラに勉強しないと、試験に落ちてしまうことは目に見えています。
しかし、なぜ、マイペースすぎるのか・・・。
精神的に問題があるのではないのか・・・。
そのようなことを考えながら、悶々とした日々を過ごしていました。

そんな中、ある方から言われた言葉を思い出しました。

目の前に現れた現象を、自分の結果から出たとしたときに、あなたはどう捉えるか。」

自分の周りに起こる出来事は、自分とまったく無関係ではありません。

自分から発生した事象が、回りまわって自分に返ってくるように、必ず何らかの縁が存在します
自然界において、作用と反作用は同時に発生するように、何らかのアクションを起こせば、必ず見えない部分で何らかの反作用が働いています

自分とその周りはセパレート(分離)しているように見えて、実は密接につながっています。

自分とそれ以外の存在を切り離して認識していれば、当然のように、自分に襲ってくる現象は自分以外の何物かが原因で発生している、という認識をしてしまいます。

2.共感的に理解するために


長男が自分たちの言うことを聞かない(自分たちの思うとおりにならない)原因は長男にある、という見方をしていた自分に気づいたときに、心底「しまった~!」という思いに駆られました。

「長男に現れた現象を、自分たちが作った縁の結果から出たとしたときに、あなたたちはどうとらえるか。」

そうしたことを問われているような気がしました。


「人同士は、それぞれ別個の個性を持った存在であると同時に、互いにつながっている存在である。妻や長男を互いにつながっている存在であると見ていたか? 他人ならまだしも、身内ではないか。その存在をどう見ていたか?」

そうした意識を持って、長男を見ていったときに、また違った視点が見えてきました。

私や妻の発した言葉に傷ついている姿。
勉強をしなければならないとわかっていても、どうしても目の前の誘惑に駆られてしまう自分と、そのふがいなさを責め続けている姿。
父や母に対する怒りと、自分の情けなさに対する怒り。

自分と彼を別個の存在だとせず、つながった存在であるとイメージしたうえで、彼を裁こうとせずに、彼の心の中に入ってみると、実はまったく違った見方ができることに気づきました。

ああ、きっと彼もつらいのだろうな・・・。
そう思うと、思わず涙があふれてきました。

人同士に限らず、この世界はそれぞれが別個の存在であるように見えながら、すべてつながっている存在です。
その全ての存在に対してこのような思いを発することができたなら、この世界は今までとは全く違った見方ができることでしょう。

全ての存在が理解し合えるようになるには、こうしたことが必要なのではないだろうか。

長男を通して、深い学びを得ることができました。(大)

<ご案内>
種村トランスパーソナル研究所ではカウンセリングを行っています。
直接お会いする対面カウンセリングとともに、電話カウンセリングやメールによるカウンセリングも行っています。相談してみたいと思われるかたは、お気軽にご連絡ください。
初回30分までの電話相談は無料です。
℡: 090-8051-8198 
メール: tanemura1956@gmail.com
カウンセリングルームは、JR常磐線・我孫子駅(千葉県)南口から徒歩10分にございます。

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境界性パーソナリティ障害1…愛情飢餓の苦しみを抱えて

1.決して珍しくない症状



境界性パーソナリティ障害は、最近増えつつあるのですが、対人関係が難しいという特徴があるので、大変厄介です。 リストカットを繰り返したり、自殺の企てを何度もしたり、摂食障害で拒食症や過食症に悩んだり、家庭内での親への暴力、援助交際などの性的逸脱などなど、こうした激しい行動の背景には、往々にして境界性パーソナリティ障害が潜んでいます。これに薬物への依存が加わることもあります。
そのために境界性パーソナリティ障害では、本人の苦しみが激しいだけでなく、家族やその周囲の人が振り回されてへとへとになっていくことが少なくありません。


特に境界性パーソナリティ障害への対応で難しいのは、通常の場合、その人を熱心に支えようとすればするほど、症状が悪化していくことです。親身に支えてくれる人に対して、どんどん要求をエスカレートさせたり、攻撃的で衝動的になったり、自殺の企てを繰り返すことも少なくありません。そのために親身になって支援しようとした人自身が傷つくことも多いのです。
アメリカではこの障害を持つ人は全人口の2パーセントもあり、さらに精神科外来患者の11%、入院患者では19%が境界性パーソナリティ障害の要素を持っていると言います。日本もそれに近づいてきているといわれています。



青年期に発症することが多いので、若い人の間では境界性パーソナリティ障害を持つ人は、大幅に割合が増えることになります。なかでも女性に多くみられ、80%をしめます。男性も20%を占めていて、性差がなくなっている現在では、男性が発症するケースも増える傾向があるようです。

2.見捨てられ不安と愛情飢餓

境界性パーソナリティ障害を持つ人は感情がとても不安定です。

たとえば、片時も離れたくないほどの恋人だったはずなのに、突然鬼のような怖い顔になり怒りまくる。たんなるお友達のはずなのに、夜中まで突き合せておきながら、翌日はがらっと態度が変わり激しく罵倒する、などなど・・・。

こうした極端に不安定な気持ちや言動の元にあるのは「相手に見捨てられるかもしれない」という不安です。しかも、その「不安」は、本人が思いこんでいるだけで、相手にしてみれば全く心当たりがない場合がほとんどです。そのため何を怒っているのか、見当がつきません。

境界性パーソナリティ障害の人は、大変深刻な「見捨てられ不安」をもっているのです。そのために、ささいな…

境界性パーソナリティ障害7…特徴(4)怒りのブレーキが効かない

①感情がコントロールできない

境界性パーソナリティ障害の人も私たちも、もっている感情に違いはありません。ただ違うのは、私たちより「物事を強烈に感じ、より激しい形で反応し、自分自身の感情や行動をうまくコントロールできない」ということです。
境界性パーソナリティ障害の人の怒りは激しく、予測不可能で、筋道を立てて話をしても抑えることができません。大雨の後の鉄砲水や地震や、晴れた日の雷のようなものです。現れるのと同じように、消えるのも突然です。

もう聞いているしかないほど怒りの激流となるので、相手をする人は疲れ果てて行きます。仕方がないから感情をなだめるために、境界性パーソナリティ障害の人の言うままになってコントロールされている家族があります。これは非常に多くあるケースです。この場合、家族の心の中には、出すことのできない怒りが蓄積されていくので、家庭の中の空気が非常に冷たくとげとげしいものとなりがちです。 もっとも、境界性パーソナリティ障害の人の中には、自分の怒りを全く表現することができないという正反対の問題を抱えている人もいます。怒りがないのではなく、「少しでも怒りを表したらコントロールを失ってしまうとか、わずかな怒りでもそれを向けた相手が仕返しをするのではないかという恐怖心を抱いている」からです。怒りのブレーキが壊れているという感覚では共通しています。

通常このタイプの人は、怒りだけでなく、あらゆる感情が激しくて、それを抑えるブレーキが壊れているように感じています。それは彼らが痛みに対して、非常に過敏な心を持っているからです。ある専門家はこれを、全身の9割に重度の熱傷(やけど)を受けているような状態だといいます。「感情という皮膚がなく、わずかに触れたり、動いたりするだけでも、彼らは苦痛に悶えるのです」。ですから制御できなくて激しい反応が起きてしまうのです。
この敏感さは、境界性パーソナリティ障害の人が、潜在意識と同通しやすいこととも密接にかかわっています。鈍感な人であれば感じないので平気なことでも、潜在意識と同通して敏感な人にとっては、拷問なような苦しみを感じることがあるのです。心がむき出しになっていて、小さな刺激にも過敏に反応するのです。このタイプの人が、激しい猫舌であることも、しばしば見かけます。感覚も過敏であることが少なくないように思います。

②怒りの奥にある生き残り戦略…

境界性パーソナリティ障害5…特徴(2)対人関係の不安定さ

①理想化とこき下ろし

境界性パーソナリティ障害の二番目の特徴は、人間関係が不安定で変動が激しいことです。
「理想化とこき下ろしとの両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる、不安定で激しい対人関係」というパターンがあるのです。


「理想化」というのは、「最高だ!」「こんな人に出遭えたのは初めて!」と感じて、相手を理想の人だと思いこむことです。


境界性パーソナリティ障害を持つ人は、自分を支えてくれ、愛情飢餓を癒してくれる人を常に求めています。ですから、これはという人物に巡りあえると、急速に相手に対する期待が高まります。そして「この人こそ、自分が求めていた人だ!」その思いが膨らむと、極度に理想化したり、万能な存在であるように思いこみやすいのです。

このタイプの人は、心の深いところで母親や父親の代理を相手に求めています。ですからその欲求を満たしてくれる人に出会うと、どんどん依存を深めていきます。

さらに境界性パーソナリティ障害をもつこのタイプの人は往々にして恋愛感情に入っていきやすいので、理想の相手に見えて恋心に火がつくことも少なくありません。しかし、これはこの人の中にある理想の父親もしくは母親の投影として、理想の恋人に見えているのであって、本当の恋心とはいえません。


もし恋人関係になったとしても、この関係は長続きしません。どこかで相手が支えきれなくなるからです。相手がその人のもつ過大な期待にしり込みしたり、あるいはもう飽き飽きしたという態度を取ると、境界性パーソナリティ障害の人は「見捨てられるのではないかという不安」に捉われます。
そこで必死にしがみつこうとしたり、相手の気を引く行動をとります。

それでもさらに相手が引くそぶりを見せると、激しい失望を感じて、「裏切られた!」と怒りを感じます。そうすると、今度は相手が攻撃の対象になりかねません。


些細なきっかけで、その人の何らかの要求が満たされないと、評価が180度逆転して、罵詈雑言を浴びせることもありがちです。そして「最低!」「信じて損した」「私の時間を返してよ」という具合に、激しい言葉を浴びせるのです。言葉だけでなく、行為で迷惑をかけることもあり、相手は翻弄されていくことになります。
②アンビバレント(両価的)な感情
このタイプの人を理解する鍵は、「アンビバレント(両価的)」な感情にあります。