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2月, 2014の投稿を表示しています

命の炎を燃やせ③―愛の心を育む(2)

3.ありのままの自分を愛する
 この段階に来た時に、私はありのままの自分を愛することができるようになりました。そして自己受容をできるようになると、人を受容できるようになったのです。ありのままの人を受容するというのは、その人を愛するのに条件をつけないということです。ありのままのその人を受容し、その人の苦しみも、葛藤も、問題点もありのままに受け入れながら、同時にその人の奥にあるダイヤモンドのような輝きのある「自己」を感じ取り信頼できるようになったのです。
 人の苦しみは、その方の表面意識とその方の「自己」とのかい離があるために生じています。その方が自分の「自己」に目覚め、いわば「聖なる意志」につながりを取り戻した時には、悩みは消えていきます。そしてそれを手助けすることが、心理カウンセラーの私の使命です。
 自分自身が「自己」と対話でるようになると、人の中にある「自己」、すなわち個性である「聖なる意志」と対話ができるようになります。私はある方の「自己」と対話していた時に、その方の自己はいかなる苦しみの人生を潜り抜けようと自分自身は超越潜在意識から分かれ出た「金剛身」(ダイヤモンドのように決して穢れることがない不滅の輝き)であるという自覚を、常に確固として持っていることを感じました。私は非常に感銘を受けました。そして改めて自己信頼を深めることができました。
4.共感の器を作る
 私がさまざまな人の人生経験を伺うにつけて思うのは、それがどれほど厳しくつらく、時には悪と思える経験であっても、その経験を潜り抜けて本来の自己に立ち戻った時には、それらはすべて他者に共感する力を養った経験へと変わるということです。人はいろんな心の状態を経験します。人を害したり自分自身を傷つけることもあります。しかしそれがあるからこそ、他者の類似した経験に共感できる力が備わっていくのです。
この世の地獄の最深部を経験したほどの魂は、同じく地獄の最深部で苦しむ魂の心の叫びを深く理解でき共感を持って受け止めることができるはずです。それにより、苦しむ魂に共感的理解の架け橋を渡してあげることができるのです。絶望、恐怖、孤独などに苦しむ魂に寄り添って、愛のエネルギーを与えることができるのです。
 しかし、そこまでの苦悩を経験した魂は、そうなった原因を心の中に見つけ出し、心を浄化しておかないといけません。自己浄化の方法は「命の…

命の炎を燃やせ③―愛の心を育む(1)

1.愛の心が出る条件
 私たちは愛の心を出せるときと、まったくと言っていいほど出せない時があります。愛の心が出せるときは、自分自身を愛せるときです。愛の心が出せない時は、自分を愛せない時です。
 私は自分を振り返ってみて、自分に対する向き合い方が、人への向き合い方と呼応していることに気が付きました。
 人の評価が気になって、人のまなざしや言葉の微妙なニュアンスに心が揺れるときは、私自身が人からの評価や愛を非常に渇望している時でした。その奥には、自分が自分を評価できず、愛せないために、周囲の評価や愛によって自分自身の心の空虚さ、心の傷口に栄養を欲していたと思います。
 それが変わったのにはいくつかの段階があるのですが、自己に対する認識が変わっていくのと呼応していました。私は40代前に職を失い、自分のアイデンティティの危機を迎えました。この時点では、それまでの人生への後悔や知らず知らずのうちに人を不幸にしたことへの罪悪感、自分の将来への見通しがつかない不安、世間での評価が得られない苦しみ、自分自身への自信喪失。そうしたマイナス感情におしつぶされそうでした。そのために人からの愛を欲しており、それなしには生き続けることができないような気持ちを味わいました。プライドと劣等感のギャップから心が傷ついていました。こうした時に、自分から愛の波動が流れ出ることは難しかったと思います。
 ただ唯一の例外があるとしたら、小さな幼稚園に通っている子供の世話をしている時に、私が昔父からしてもらったように子供を愛せたことでした。子の時間だけは、愛の気持ちを持てたと思います。やはり子供を世話すると、自分が同年代に持った感情や記憶がよみがえるため、私はその時代が幸福だったので、自然に愛を出すことができたと思います。
2.自己信頼の二つのステップ
 私が自分自身を好きになり、ありのままの自分を評価できるようになったのは、二つのステップがありました。一つ目は、自分が偉大な太陽から放たれた一本の光線であるという認識が、イメージとして潜在意識から上がったときでした。これは私の自己信頼の核になる元型体験でした。それまでもいくつかの宗教思想を学んで、「人間神の子」「人間には等しく仏性がある」という思想は、知的には理解していました。しかし現実の自分とのギャップに、とてもそうした確信は持てませんでした。しかし、この時の元型体…