スキップしてメイン コンテンツに移動

(投稿)霧の中を進む


(コメント)

準カウンセラーの「大」さんが、心と人生を探究していく過程で感じた迷いと、その時に自分を導いてくれる心の奥底の声を、詩としてつづってくださいました。もし、今迷いがあり、霧の中を歩んでいるような気持ちであれば、この詩は霧の中のカンテラの役目をしてくれるのではないかと思います。(種村)

 
(投稿)霧の中を歩む

深い霧に囲まれた中 ただ一本の道を歩む
道の先は霧で見えず 振り返るとも 今まで来た路も見えない
道の横は草原なのか それとも崖なのかも わからない
今は明け方なのか それとも夕暮れなのか
これから日が昇るのか それとも暮れるのだろうか
身にまとったヨレヨレの服と わずかばかりの食料を手に
一歩一歩と足を運んでいく

この道が どこまで続くのか
そして どこにつながっていくのか

今までに いくつかの分かれ道があった
内なる あるいは 外からの導きで 
信じる道を選んで進んできた
そして 今は ただ一本の道が目の前に延びている

この霧は いつかは晴れるだろう
そして その時に 自分が進んできた道を 振り返って見ることになるだろう
目の前の道が どこにつながっているのか 見えるだろう
しかし それはいつかはわからない
ただ この道を進むしかないということだけは わかっている

歩むのに疲れて 少しだけ道ばたに腰を下ろす
耳を澄ませば 静寂と喧騒が入り交じっている
聞きようによっては 静寂にもなり 喧騒にもなる
そうしたことが ますます不安に拍車をかける
自分の歩んでいる道は いったい正しいのであろうか
もしかしたら 間違った道を 気付かずに 進んでいるのではないか
そうした気持ちを嘲笑うかのように 霧はいっそう深くなっていく

焦るな 結果を求めるな このような霧に惑わされるな
静かに目を閉じよ そして耳を澄ませ 静寂の中に意識を集中せよ

そうした声が聞こえる
静かに耳を澄ましてみれば 遙か先からベルの音が聞こえる
耳を澄ませば澄ますほど その音がはっきりと聞こえてくる
昔聞いたことのある このなつかしい音色は
不安に包まれた心を やさしく和ませてくれる

迷ったら 目を閉じよ
静かに耳を澄ますのだ
このベルの音は 常にあなた方に向かって鳴らされている
この深い霧の中で 目の前に広がった光景に惑わされたら
静かに目を閉じて ベルの音に耳を傾けるのだ

霧はさらに深く どこまでも続く
いつになったら はれるのか 永遠にはれないかもしれない
目の前には うっすらと 一本の道のみが見える
あふれそうになる涙を こらえながら
一歩 一歩と 足を進めていく
目を閉じると はるか遠くからベルの音がなっているのが聞こえる
このベルの音を頼りに ベルの音に向かって 一歩一歩進んでいく

そう 迷わずに進むこと
この永遠に続くであろう道を
真実につながっているであろう道を
迷ったら目を閉じる
そうすれば 導きの音色が必ず聞こえて来るであろうから
その音が聞こえる限り 決して迷うことはない
あとは じっと耐えること
この深い霧がはれるまで じっと耐えること
そして 足を休めずに ゆっくりでもいいから 進んでいくこと

自分にできるのは それだけ
でも 真実にたどり着くことのできる 唯一の方法であると信じている

自分を信じ 導きを信じ ただただ 進むのみ()

 

<連絡先>

種村トランスパーソナル研究所

所長兼心理カウンセラー 種村修

電話:090-8051-8198

コメント

このブログの人気の投稿

境界性パーソナリティ障害1…愛情飢餓の苦しみを抱えて

1.決して珍しくない症状



境界性パーソナリティ障害は、最近増えつつあるのですが、対人関係が難しいという特徴があるので、大変厄介です。リストカットを繰り返したり、自殺の企てを何度もしたり、摂食障害で拒食症や過食症に悩んだり、家庭内での親への暴力、援助交際などの性的逸脱などなど、こうした激しい行動の背景には、往々にして境界性パーソナリティ障害が潜んでいます。これに薬物への依存が加わることもあります。
そのために境界性パーソナリティ障害では、本人の苦しみが激しいだけでなく、家族やその周囲の人が振り回されてへとへとになっていくことが少なくありません。


特に境界性パーソナリティ障害への対応で難しいのは、通常の場合、その人を熱心に支えようとすればするほど、症状が悪化していくことです。親身に支えてくれる人に対して、どんどん要求をエスカレートさせたり、攻撃的で衝動的になったり、自殺の企てを繰り返すことも少なくありません。そのために親身になって支援しようとした人自身が傷つくことも多いのです。
アメリカではこの障害を持つ人は全人口の2パーセントもあり、さらに精神科外来患者の11%、入院患者では19%が境界性パーソナリティ障害の要素を持っていると言います。日本もそれに近づいてきているといわれています。



青年期に発症することが多いので、若い人の間では境界性パーソナリティ障害を持つ人は、大幅に割合が増えることになります。なかでも女性に多くみられ、80%をしめます。男性も20%を占めていて、性差がなくなっている現在では、男性が発症するケースも増える傾向があるようです。

2.見捨てられ不安と愛情飢餓

境界性パーソナリティ障害を持つ人は感情がとても不安定です。

たとえば、片時も離れたくないほどの恋人だったはずなのに、突然鬼のような怖い顔になり怒りまくる。たんなるお友達のはずなのに、夜中まで突き合せておきながら、翌日はがらっと態度が変わり激しく罵倒する、などなど・・・。

こうした極端に不安定な気持ちや言動の元にあるのは「相手に見捨てられるかもしれない」という不安です。しかも、その「不安」は、本人が思いこんでいるだけで、相手にしてみれば全く心当たりがない場合がほとんどです。そのため何を怒っているのか、見当がつきません。

境界性パーソナリティ障害の人は、大変深刻な「見捨てられ不安」をもっているのです。そのために、ささいな…

境界性パーソナリティ障害7…特徴(4)怒りのブレーキが効かない

①感情がコントロールできない

境界性パーソナリティ障害の人も私たちも、もっている感情に違いはありません。ただ違うのは、私たちより「物事を強烈に感じ、より激しい形で反応し、自分自身の感情や行動をうまくコントロールできない」ということです。
境界性パーソナリティ障害の人の怒りは激しく、予測不可能で、筋道を立てて話をしても抑えることができません。大雨の後の鉄砲水や地震や、晴れた日の雷のようなものです。現れるのと同じように、消えるのも突然です。

もう聞いているしかないほど怒りの激流となるので、相手をする人は疲れ果てて行きます。仕方がないから感情をなだめるために、境界性パーソナリティ障害の人の言うままになってコントロールされている家族があります。これは非常に多くあるケースです。この場合、家族の心の中には、出すことのできない怒りが蓄積されていくので、家庭の中の空気が非常に冷たくとげとげしいものとなりがちです。もっとも、境界性パーソナリティ障害の人の中には、自分の怒りを全く表現することができないという正反対の問題を抱えている人もいます。怒りがないのではなく、「少しでも怒りを表したらコントロールを失ってしまうとか、わずかな怒りでもそれを向けた相手が仕返しをするのではないかという恐怖心を抱いている」からです。怒りのブレーキが壊れているという感覚では共通しています。

通常このタイプの人は、怒りだけでなく、あらゆる感情が激しくて、それを抑えるブレーキが壊れているように感じています。それは彼らが痛みに対して、非常に過敏な心を持っているからです。ある専門家はこれを、全身の9割に重度の熱傷(やけど)を受けているような状態だといいます。「感情という皮膚がなく、わずかに触れたり、動いたりするだけでも、彼らは苦痛に悶えるのです」。ですから制御できなくて激しい反応が起きてしまうのです。
この敏感さは、境界性パーソナリティ障害の人が、潜在意識と同通しやすいこととも密接にかかわっています。鈍感な人であれば感じないので平気なことでも、潜在意識と同通して敏感な人にとっては、拷問なような苦しみを感じることがあるのです。心がむき出しになっていて、小さな刺激にも過敏に反応するのです。このタイプの人が、激しい猫舌であることも、しばしば見かけます。感覚も過敏であることが少なくないように思います。

②怒りの奥にある生き残り戦略…

境界性パーソナリティ障害2…主な特徴と種類

①極端な気分、感情のブレが特徴

境界性パーソナリティ障害を抱えた子どもやパートナーと一緒に生活すると、次のような経験をすることがあります。
・何のことはないごく些細な言葉で、さっきまで楽しくしていたのが、急に怒りだして手がつけられなくなる。
・少し言い過ぎた言葉、その一言でむきになり、家を飛び出してしまう。時には自殺企図へと走ったりする。
・一言注意されると、もう怒りが爆発して、手が付けられないほど暴れまる。
・冗談で言った言葉にすら、深く傷つき思いつめてふさぎ込む。
・何気ない動作が、愛情の希薄さだと責められて、唖然としてショックを受ける。
子どもやパートナーがこうした反応を繰り返すと、家族はしだいに腫れ物に触るように、顔色を常に窺いながら、機嫌を損ねるのを恐れながら暮らすようになっていきがちです。薄氷を踏むような危うさ――。家族は言いたいことを言えず、常に自分を抑えて暮らします。
こうして家族はその人に支配されているような状態に陥り、息苦しさを感じます。もちろん、ご本人にはそうした意図はありません。ご本人はどうしようもない感情・気分のブレに苦しんでいるのですが、結果的には周囲を支配しているのと変わらない状況が生まれがちです。

境界性パーソナリティ障害は、感情や気分、行動の変化があまりにも激しいという特徴があります。しかも変動の幅が大きすぎ、まったく正反対の方向へぶれたりします。
飛行機の操縦かんを動かし過ぎると、機体は激しく振動し、上下にもブレを繰り返すといいますが、同じことが心の操縦かんで起きているのです。
アメリカで作成された「DSM―Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引き」を見ると、境界性パーソナリティ障害の診断基準として次のような項目があります。

「顕著な気分反応性による感情不安定性」・・・(例)通常は2~3時間持続し、2~3日以上持続することはまれな、エピソード的に起こる強い深い気分、いらだたしさ、または不安。
「不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難」・・・(例)しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いの喧嘩を繰り返す。