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(投稿)魔境について(1)



1.葛藤する二つの想い


反省というものは、つくづく難しいものだ、と思う。
あくまでも客観的にみる、ということが、本当に「客観的に」見ているかということさえ、疑問に思えることすらある。

自己評価の低さ、これが長年にわたって自分を苦しませてきた傾向性であった
ある程度までは原因を掘り下げ見ることはできていたが、根本的な解決にはいたらなかった。
まだまだ自己探求が足りないと、反省行を続けてきた。

自己との対話を続ける中で、ふと、ある考えが浮かんできた。
自分はただ、優秀な存在、特別な存在になりたいだけなんだ・・・。」
しかし、到底そのような存在にはなりえない。
そうして、この特別になりたいという思いを打ち消すかのように、自己否定の思いが存在している
そしてこの2つの思いが常々、心の中で、意識的にあるいは無意識的に葛藤を繰り返している。

その逆も考えられなくもない。
つまり、「自己否定の思い」を否定するように、特別な存在になりたがる。
いずれにせよ、これらの2つの感情が同居していることは確かでありそうだ。

そうであるならば、自分は「価値のない自分である」と自己認識していることになる。
それは、「他と比較して」、価値の低い自分でもあるということ。
世の中に輝く一点の星としての存在ではなく、群衆に紛れてしまえば見えなくなってしまうほどの、全人口分の1程度としての自分・・・。

そう思い至ったとき、心の中に、黒い幕をかぶせられた感覚をおぼえた。
今までの自分がやってきたこと、自己との対話を通じて積み上げてきたことが、まるで妄想であったかのように思えてきた。

そう、結局は妄想にすぎなかったのだ。
自分にそのような使命などあるはずもない。
自分は何の価値もない、ただ一人の人間にすぎない。
ただ人ひとり分としての価値しか持ちえない。

自分の存在、そして使命というものを全否定したくなる感情に襲われた。
とうてい、自分に使命や価値など見出すことができなくなってしまった。

ただ、その奥にひたすら冷静になって、心の動きを観察している自分がいた。
心境の流れの行く末を、じっと見つめているようであった。

自己否定の感情」は、今まで自分を苦しめてきた。
反省行によって自分の心を見つめていたが、結局として自己否定の感情が膨大することになった。
はたして、本当に客観的に自己の心を見つめていたのであろうか。
そのように、自分の奥の意識が私に訴えかけてきているようであった。(次回に続く・大)

<連絡先>
種村トランスパーソナル研究所
所長兼心理カウンセラー 種村修
電話090-8051-8198
メールアドレス:tanemura1956@gmail.com

コメント

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境界性パーソナリティ障害1…愛情飢餓の苦しみを抱えて

1.決して珍しくない症状



境界性パーソナリティ障害は、最近増えつつあるのですが、対人関係が難しいという特徴があるので、大変厄介です。リストカットを繰り返したり、自殺の企てを何度もしたり、摂食障害で拒食症や過食症に悩んだり、家庭内での親への暴力、援助交際などの性的逸脱などなど、こうした激しい行動の背景には、往々にして境界性パーソナリティ障害が潜んでいます。これに薬物への依存が加わることもあります。
そのために境界性パーソナリティ障害では、本人の苦しみが激しいだけでなく、家族やその周囲の人が振り回されてへとへとになっていくことが少なくありません。


特に境界性パーソナリティ障害への対応で難しいのは、通常の場合、その人を熱心に支えようとすればするほど、症状が悪化していくことです。親身に支えてくれる人に対して、どんどん要求をエスカレートさせたり、攻撃的で衝動的になったり、自殺の企てを繰り返すことも少なくありません。そのために親身になって支援しようとした人自身が傷つくことも多いのです。
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境界性パーソナリティ障害7…特徴(4)怒りのブレーキが効かない

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通常このタイプの人は、怒りだけでなく、あらゆる感情が激しくて、それを抑えるブレーキが壊れているように感じています。それは彼らが痛みに対して、非常に過敏な心を持っているからです。ある専門家はこれを、全身の9割に重度の熱傷(やけど)を受けているような状態だといいます。「感情という皮膚がなく、わずかに触れたり、動いたりするだけでも、彼らは苦痛に悶えるのです」。ですから制御できなくて激しい反応が起きてしまうのです。
この敏感さは、境界性パーソナリティ障害の人が、潜在意識と同通しやすいこととも密接にかかわっています。鈍感な人であれば感じないので平気なことでも、潜在意識と同通して敏感な人にとっては、拷問なような苦しみを感じることがあるのです。心がむき出しになっていて、小さな刺激にも過敏に反応するのです。このタイプの人が、激しい猫舌であることも、しばしば見かけます。感覚も過敏であることが少なくないように思います。

②怒りの奥にある生き残り戦略…

境界性パーソナリティ障害2…主な特徴と種類

①極端な気分、感情のブレが特徴

境界性パーソナリティ障害を抱えた子どもやパートナーと一緒に生活すると、次のような経験をすることがあります。
・何のことはないごく些細な言葉で、さっきまで楽しくしていたのが、急に怒りだして手がつけられなくなる。
・少し言い過ぎた言葉、その一言でむきになり、家を飛び出してしまう。時には自殺企図へと走ったりする。
・一言注意されると、もう怒りが爆発して、手が付けられないほど暴れまる。
・冗談で言った言葉にすら、深く傷つき思いつめてふさぎ込む。
・何気ない動作が、愛情の希薄さだと責められて、唖然としてショックを受ける。
子どもやパートナーがこうした反応を繰り返すと、家族はしだいに腫れ物に触るように、顔色を常に窺いながら、機嫌を損ねるのを恐れながら暮らすようになっていきがちです。薄氷を踏むような危うさ――。家族は言いたいことを言えず、常に自分を抑えて暮らします。
こうして家族はその人に支配されているような状態に陥り、息苦しさを感じます。もちろん、ご本人にはそうした意図はありません。ご本人はどうしようもない感情・気分のブレに苦しんでいるのですが、結果的には周囲を支配しているのと変わらない状況が生まれがちです。

境界性パーソナリティ障害は、感情や気分、行動の変化があまりにも激しいという特徴があります。しかも変動の幅が大きすぎ、まったく正反対の方向へぶれたりします。
飛行機の操縦かんを動かし過ぎると、機体は激しく振動し、上下にもブレを繰り返すといいますが、同じことが心の操縦かんで起きているのです。
アメリカで作成された「DSM―Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引き」を見ると、境界性パーソナリティ障害の診断基準として次のような項目があります。

「顕著な気分反応性による感情不安定性」・・・(例)通常は2~3時間持続し、2~3日以上持続することはまれな、エピソード的に起こる強い深い気分、いらだたしさ、または不安。
「不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難」・・・(例)しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いの喧嘩を繰り返す。